英国式

考えてみれば、ウチは最初から夫と私の寝室は別々だった。



小さなことだけど、それまでの生活スタイルがあまりにも違いすぎて
とてもとても 「同居」 なんて出来やしない。



お互いのストレス軽減と平和のために、彼は1階で・私は2階でひとりずつ
の〜〜〜〜〜〜びのびとそれぞれの夜を楽しんでいたのである。



夫婦の寝室が別々…って、これ「英国式」っていうんだってね。
知らなかったな〜〜〜〜〜。



韓国人の友人など、夫婦が別々の部屋で寝ていると知れば
「あなた、それ、間違ってます!」 とすごい剣幕でにじり寄ってきたけど
お国変われば 「夫婦別々の寝室」 が自然・・・というのだから
逆に友人が 「アナタ、マチガッテマース!」って言われるのだろう。



面白いよねー^^



夫は無類の TV 好き。
…っていうか、TV のない生活なんて考えられないくらいの絶対必需品だ。
反面、私は片耳を悪くしてから音声がきちんと聞き取れなくなり
特にバラエティやお笑いなど騒がしさが耳に付き
ニュースと余程の番組じゃない限り、リモコンさえ持たなくなってきた。



そして同様に、エアコンも夫は大好き、私は超〜〜〜〜苦手なので
寝室にこの2大天敵を持ちこまれた日にゃ〜、も〜〜〜〜〜〜
私はスタコラサッサと立ち去るしかないのよね。



夏場のひどい暑さが続いた時
こりゃ、まともに寝ていたら熱中症になりそう・・・と
夫の部屋の扉を開けてもらい、涼しい風を隣室に送ってもらったことがあったけど
地響きの様なひどいいびきと、時折、息が止まっているような気配が気になって
熟睡できない夜を過ごしたことがある。



翌朝のご機嫌最悪だったワタシ。。。



夫に 「いびき騒音と無呼吸が気になって眠れなかった!」と訴えたら
「ボクは君の歯ぎしりと寝相の悪さが気になって、眠れなかった」と返答された。



・・・寝てた、のね^^;



自分ではわからないけれど、寝ながらゴロゴロと布団の上で動き回っているらしく
90度回転をしながら、手足を襖や壁にどすん!ばたん!と
ぶつけまくっていたらしい。



なるほど。
これでは同じ部屋に布団を並べて寝ようものなら
夫は間違いなく私の手パンチ!足パンチ!の直撃をうけることになるだろう。



・・・やっぱり、我が家は 「それぞれの寝室」が平和な様だ。
今度、韓国人の友人にまた 「あなた、間違ってます!」 って言われたら
「あらぁ、あなた英国式を知らないのぉ〜?」 って言い返してやろう〜っと (笑)



ちなみにその友人と一緒に旅行に行った時
シングルベッドがふたつ並んでいるツインルームに通されたのね。



夜になり 「おやすみぃ〜」って私が横になったら
「入〜れてぇ〜〜〜〜♪ 一緒に寝よ^^ 」って枕持って布団に入りこんできたのよ。
韓国では夫は勿論のこと、家族や仲良しの友人とも
ぺったりと寄り添って寝ているらしい(←ホントかぁ?)。



突然の申し出に、日本人の私はマジで…びっくりしたよ。



薄明かりの下で寝っ転がりながら、凄く楽しくお喋りをしたけれど
朝になったら友人の姿が同じベッドにはなかったので
きっと私の寝相の激しさに辟易して撤退して行ったのだと思う。



どう転んでも、寝室だけは 「韓国式」 にはならないだろうなーと思った。