Seoul で花とたわむれる

ばらの花、ひと束10本で₩2000。
今日のレートで日本円に換算すると、約160円・・・ってトコか。



この写真には23本写っているので、大体350円くらいかな〜。
安いよね。
韓国はホントにお花が安い〜〜〜!



明洞などの路上では、たまに花売りのワゴンを見かけるけれど
そういえば、街中に 「花屋さん」 なんてあったっけ? と考えた。



韓国の人たちは何かというと花を贈りあっているけれど
これもある程度リーズナブルな価格だからこそ、成し得る業…。



実際、私も花市場に足を運んでみて 「なるほど〜〜〜」 と納得した。
とにかく安くて新鮮な色とりどりのお花たちが、何種類も沢〜山並んでいるのだ。



私のご贔屓は市内の2か所。
まずは良才 (ヤンジェ) の国営花市場。
地下鉄3号線に乗って漢江を渡り、南下してくると良才 (ヤンジェ) 駅に着く。
駅から花市場までは、頑張れば徒歩でも行けると思うけど
タクシー料金もお安い国ゆえ、2人以上なら乗車がオススメ。



「ヤンジェ コッシジャン カジ カ ジュセヨ」と
タクシーの運転手さんに言えば
私のカタカナ・ハングルでも十分通じる。
駅前の大通りからタクシーに乗ればあっという間だ。



ここでは切り花だけではなく、温室棟が何棟も並んでいて
蘭をはじめ、観葉植物や樹木、ガーデニング用品まで
ありとあらゆるものが売られている。



各店舗にはちゃんとお得意さんもついていて
店頭には鮮やかなリボンテープのついた大きな鉢植えや花束が
いくつも並べられている。


そのリボンテープには
「サランハヌン ナエ カジョック」 ( 愛する我が家族へ )
「サランハヌン ウリ アッパ センイル チュッカハムニダ」
( 愛する私たちのおとうさんへ お誕生日おめでとう )
なんて書かれていて、読んでいる方が恥ずかしくなってしまう。。。



私たち日本人は、普段の生活の中で家族に 「アイシテル」 なんて
言わないもんなぁ〜〜〜〜〜。



タクシー乗車には自信がないけど
花市場ってどんなところか覗いてみたい…とおっしゃるのであれば
同じ地下鉄3号線で行ける高速バスターミナル内の花市場がオススメ。
(地下鉄7号線・9号線でも行けるよ〜)



バスターミナルビルの3階が花市場になっていて
いろいろな人たちが花を買い求めに足を運んでいるみたいだけど
午後には店じまいをするところが多いので、行くなら午前中ね。



両側に、これでもか!と生花が並んでいるのだけれど
こういう通路が前後左右に何本もある。
1件1件じっくり眺めていたら、時間がとても足りないわよ〜。



いつもは沢山のばら達が並んでいるのに
今回はカーネーションが主流だった。



花市場の一角には造花のコーナーも。
ここだけで1ブロックくらいありそうね。



でもね、たかが造花というなかれ。
なかなか立派なものが多いのよ。



母は お店のアガシに勧められて
Made in Korea のカーネーションのボールペンを買っていた。
「切り花を持ち帰ったら植物検疫に引っかかっちゃうけど
これなら大丈夫だもんね〜 」 って。



・・・確かにそうだけど、ね。



こちらは枝とグリーンのコーナー。
母も花を活ける時には、あれこれと巧みに葉っぱや枝などの素材を
組み合わせている。



センスも興味もない私にとっては、枝なんて単なる棒?の様にしか見えないけれど
母の手にかかれば、活けたお花とマッチしてステキな作品になるのよね。
これって、不思議ー。



「うわ〜〜〜、このグリーンステキぃ。
あら、コッチの枝もなかなかいいじゃない〜 」って
母はあれこれ眺めて触って喜んでいたけれど
飛行機と人力で持ち帰るには、モノには限度っていうものがある。。。



・・・布団の次は、枝かいな〜。
誰が日本の我が家まで運ぶんかいな、と
思わず身構えてしまうワタシ。



結局、母は₩10,000のフラワーベースと₩2000で白いばらの花を10本買って
ホテルの部屋で綺麗にお花を活けていた。



あら、ステキ!
旅先のホテルなんて、寝れればいいじゃん〜と言っていたお安い部屋も
人の手ひとつが加わるだけで、ぐっと居心地は変わるもんだね。



夕方、総菜などの食品が割引かれる時間帯を狙って
(ニャハハハハ・・・・!)
ソウル駅に隣接しているロッテマートまで、食事の買い出しに出かけた。



草食系の母と、肉食系…というよりは炭水化物が大好きな私。
韓国に行ったら3食全部キンパでもジャジャン麺でも構わないワタシだけど
母は野菜と果物がなければ生きていけないらしい。
互いにその売り場にまっしぐら〜だ。



野菜や果物などはトマトでもみかんでも
必要な量を適当にビニール袋に突っ込み
担当スタッフのお兄さんに渡せば
種類別にグラム測定をして料金シールを貼ってくれる。



あらら・・・みかんを10個も買っちゃって〜。
「大丈夫よ〜。今夜と明日の朝と明日の夜と3個ずつ食べればオワリだもん。
あ、1個あげるからね」…って。



あのね、私が言いたいのは個数のことではなく、重さのことなのー。
あんまり買うと、肩にエコバッグのひもが食い込むぞ〜〜〜。



他にはミニトマトにキンパ ( 韓国のり巻き )、チャプチェ(春雨の炒め物)
おかずを数種類とケジャン ( カニの醤油漬け ) も量り売りで買ってきた。
あとは白菜キムチを沢山、ネ♪



ここは試食にも応じてくれるので、母なんて楊枝を手に食べたいものを指さして
「シショク〜、シショクぅ〜」って日本語でスタッフのアガシに訴えていた。
・・・ちゃんと通じたけどね。



今回は流石に布団類などのかさばるものからは手を引いてくれたけど
代わりに日常で使える台所用品が欲しいと
母はカッティングボードを一枚買ってきた。



両面図柄が違っていて、とっても可愛いのだけれど
如何せん、見た目を裏切って重たい。。。



そして、陶磁器を扱っているコーナーでも足を止めて
「あら、ステキ!」が始まった。



日本円で2500円くらいかな。
可愛らしいお花の絵が付いている、小さな急須と湯呑のセットだ。



展示していた商品の柄の一部がくすんでいたらしく
同じものがあるかどうか聞いてちょうだい、と言う。



へいへい。。。
「ト ハナ イッソヨ?」 で通じるだろう。
ト ハナ、ト ハナ (もうひとつ、もうひとつ) と出してもらい
納得して母は1セットお買い上げ〜。



まな板と急須セット・・・。
責任もって自分で持ち帰ってチョーダイよ。



私は普段から腕時計はしていないのだけど、旅先だと何かと不便を感じるのネ。
地下商店街で売っていた₩5000の腕時計をひとつ買った。



この手のものは・・・日本じゃ絶対に買わないワ。
でも、今回の旅の唯一の自分へのお土産となったのよね。



そうそう。
スーパーに売っていたお米を見て思ったのだけど
米袋に直接 「ふた」 が付いていて
これなら日本の様に米櫃なんて使わなくても済むなぁ〜と。



取っ手が付いているので持ち運びも便利だし
韓国って、ちょっとしたところが合理的でステキ!
持ち込み制限がなければ、日本にもお土産で持ち帰りたいところだけど
米はNG。。。(ってか、その前に重くて買わないって )



買い物を終えて外に出たら、すっかり日が沈んでいて
まん丸なお月さまが南山タワーの横に出ていた。
正面のビルにも月面を模したライトが当たっていて
こういうのもやっぱり、ソウルならではの光景だなーと思う。



「すみませぇ〜〜〜ん。シャッター押していただけますかぁ?」 と
若い日本人女性数人が母のところにデジカメを持ってやってきた。
母はまだ、右手の親指がうまく使えないので私が代わりに…と思い
「では、私が撮りましょう」 と言ったら
「あ、日本人だぁ。ラッキー!」だってサ。オイオイ。。。



エコバッグを肩から提げて地下鉄でホテルまで戻ってきたけど
日本から持ってきた荷物よりも重たいって、コレどういうことよ・・・。



今日はお花がいっぱい!の1日で、花粉との戦いもあったけど
何だかとっても楽しかったナ〜。
サテ、明日はドコに行こうかぁ。