めだかのおうち

我が家にめだかがやってきた! 浮き草と一緒に、小さな器に入れられてきた。


バルコニーには水が張られた睡蓮鉢があり、時折風が吹くと
涼しげなさざ波が立つ。
鉢の中には、小さな黄色い花を咲かせる植物が入れられていて
母はその鉢を見るたびに「めだかが欲しいなぁ〜」とつぶやいていた。


そのつぶやきを、聞いていた人がいたのであろう。
ホントにめだかが届いたのである。


最初はあまりにも小さすぎて、よくよく目を凝らさないと
「めだか」がどこに何匹いるのかさえ認識できない。
寄り目になるほど容器に顔を近づけて眺めていたら
器越しに見ていた母が、私に向かって一言「変な顔ー」と言った。
・・・全く。。。


そもそも、めだかってどのくらいの大きさの、どんな魚だったっけ???
と、早速、ネットで「めだかの飼育方法」のサイトを探し
「お気に入り」に登録した(←必要な時、いつでも見られるからね^^)。


器の内部を凝視した結果、1cm にも満たない小さなめだかが3匹いたので
「めだか1号・2号・3号」と名前をつけて、朝ごとにエサを浮かせていた。
数日はそのままにしておいたが、いつまでも小さな器の中では居心地が悪かろうと
以前、かぶとむしの幼虫を飼っていた飼育ケースに、引越しをさせることにした。


ん〜〜〜〜〜???
よくよく見ると、なにやら小さなものが水中で動いている。
極小サイズだけど、いつの間にかめだかが8匹になっていた。
その翌日には11匹になっていた!


いきなりの大所帯である。
これはまずい!とホームセンターに駆け込み
慌てて少し大き目のケースを買ってきた。
翌朝、2度目の転居をさせ、朝ご飯を与えながら点呼を取っていたら
また2匹増えている…。(わ〜〜〜〜〜)


家に遊びに来た母の友人が「めだかは増えるよ〜。浮き草の根に卵産むから
この草にも結構、産んでたんじゃないの?」と。
知らずのうちに誤まって、小さなものは飲み込まれてしまうこともあるそうだが
今のところ、少し育ってきためだかと、生まれて間もない小さなめだかが
仲良く暮らしている。


「アノネ、暑過ぎるとネ、可哀想だから…」と、屋外にある睡蓮鉢への永住は
母の判断により、当面先送りになりそうだ。
「浮き草の光合成も必要だからネ」と、めだかハウスは風通しの良い
室内の陽のあたる場所に置かれ、直射日光が差し込む午後になると
レースのカーテンを引いて、水温が上がり過ぎないように管理されている。


暇さえあれば、遠近両用のメガネを上げ下げしつつ
母はめだかハウスを覗いているが
水の入ったケース越しに見える母の顔は、さらに横広〜になっていて面白かった。


この先、まだ「住人」は増えるのだろうか・・・。