夜のバルコニーで

今週の前半は、物凄い暑さだった。35度越えの気温が続き、猛暑・猛暑の日々。
エアコンの入っていない部屋からバルコニーを眺めたら
灼熱にさらされた植物たちが、ぐったりしていた。
可哀想に…と思うけど、人間だって相当可哀想だ。。。


そして午後になると天気が崩れ、夕方になると雷付きのまとまった雨が降った。
今日は朝からずーっと雨が降っている。


天からのシャワーが注がれた日は、植物たちへの水かけが「免除」になる。
母など窓からその光景を眺めながら嬉しそうに
「あー、もっと降れ降れ」などと言っていたが
それでも葉が生い茂り、根の張り過ぎたプランターには水が十分通らないので
ジョウロ片手にひとつひとつ点検してまわる。
地球の大地に直結している露地ならば、こんな手間は必要ないのだろう。


夜の暗闇の中、備えつけの明かりを頼りに
しゃがんで花がらを摘み取り、枯れた葉を落とす。


落ちたゴミをほうきで掃き集めると、ごみ袋ひとつの量になる。
根気と時間の必要な作業だが、これを怠ると成長に必要な部分に
きちんと栄養が回らない気がして、一連の業務をこなさないと落ち着かない。
植物たちも、生きているからね。


ふと、手を休めて目をあげたら、草木が風に揺れ
その隙間から、近隣の灯りがちらちらと見え隠れしているのに気がついた。
なんとなく・・・いつも見慣れている景色とは違う感じ。


夜の灯りに照らされて闇に生える緑も、なかなか綺麗なものだな、と思った。
これからの時期、時折、夜空には花火が舞う。


今宵はパイナップルリリーの花が満開になっていた。