体重計、その後・・・

昼間、宅配が届いた。なにやら真四角な包みである。
発送元を見たら、先日体重計を送付したメーカーからだった。
包みをバリバリと開いてみたら、新品の商品が入っていた。


同封されていた「商品添付書」によると
やはり、測定に必要な重量センサーに不良部分が見つかったらしい。
『精度確認中。調査のため、新品と交換します』とのコメントがついていた。


今の世の中、なかなか自社の非を認めないところが多いのに
間接応対とはいえ、謝罪の言葉と共に
担当者の名前まで印字された書類が同封してあったのには驚いた。
どんな業種でも、規模の大小に関係なく
苦情対応とアフターケアが素早くて、丁寧なところが
本物の「一流企業」なんだろな、と思った。


さて。
夫の腹回りは「煩悩の数」ほどもある。
いわゆる、超〜〜〜〜〜〜〜メタボサイズだ。
通勤ラッシュの電車には、突き出た腹を武器に人を押して押して
押しまくって乗っていく。
周囲の人たちは、さぞかし迷惑なことだろう。


ビッグすぎる腹回りの割に、手足は人並み以上に細い。
バランスも悪く、彼は平坦な道でもよく転びそうになる。
本当に、危なくてしょうがない。


会う人ごとに「それ、まずいよ〜。痩せなよ」と心底心配されるが
本人は彼らのありがたい助言には耳を傾けず、「キコエナイフリ」を押し通している。
身内の助言は、ことごとく聞こえないらしい。


しかし。
体重計が家に来た日から、彼も現実を見せられることになった。
新弟子並みの体重に加えて、実年齢より25歳も上の体内年齢が測定され
体脂肪率も堂々たる数値を示した。


少しばかりブランクはあったが、今夜からまた風呂場の前には
ど〜〜〜〜〜ん!と多機能搭載の体重計が鎮座している。


「ボク、美味しいものいっぱい食べた〜〜〜〜い!」と
お腹を揺すらせながら雄叫びをあげていたが、その前に20キロ、痩せるべし!
妻の助言も、たまにはきくとイイコトあるかもよー^^