春の香

山形の叔父から、「ふきのとう」が届いた。



新幹線の復旧工事がなかなか進まず
いまだ運休のままだけど、道路は通れるので
荷物たちの行き来は出来るようになった。



ありがたいね。
早速、夜は天ぷらにしていただくことにした。



一旦は落ち着いたかにも思えたけれど
昨日の夕方も、一昨日の夕方も 「緊急地震速報」が携帯に入り
作業の手を止めて画面を眺めてしまった。
これ・・・トンデモナイ音が鳴るのよね。。。



去年の夏以降、ずーっと慣れないことの連続だったので
ここいらで私も少〜〜〜〜し疲れが溜まってきて
残っている親知らずの1本が痛むようになってきた。



休憩せよ、という身体からの信号なのはよくわかっているのだけれど
明日はやっと振替で予約の取れた母の指の手術日。



これを外すとまたいつになるかわからないし
何より、計画停電の実施期間中ゆえ、見送りは続いていても
またいつ決行されるかわからない。



まだまだ休めないな〜と、空を見上げながら 「ふぅ〜」っとため息をついて
自分を励ましてみる。
・・・でもね、やっぱり疲れたよう。



父のことも一区切りがついたところで、今週から家の中の本格的な片付けに着手…。
ひとりの人が残したモノって、想像以上に物凄いナと実感した。



それらのモノにいちいち執着を持っていたら、気持ちも離せなくなるし
どうせいつかは処分するもの。。。
それならばこの際、私が自分の手で全てを処分しようと思っている。



うっかりアルバムや保管してあった手紙などを紐解いてはならない。
感情が引きずられると、時間と気持ちが余計なところに持って行かれてしまい
結果的にはロスが凄いんだ・・・!



一応はヘソクリが本などの間に挟まっていないかどうかだけを事務的にチェックし
確認したらすぐに廃棄する袋の中へ。
あっという間に、玄関一杯のゴミの量になった。
もう少し溜まったら、車に積んで環境センターに直接捨てに行って来ないと。。。



故人を忍び、思い出を大切にすることも必要だけれど
今は、私にはやらねばならないことがある!と前向きに進んで行かねばね。



母が部屋の片隅を指さしながら、ぽつりと言った。
「お父さんの日記・・・どうする?」



捨てるも保管するも母次第。
私はたぶん、1ページも開かないと思う。
相当な年数を書きためていた様だが、見る気も起らない。



・・・結局、今でいうところのパソコンや携帯のメールを
家族がこっそり読むようなものだろう、と思うと
とてもとてもそんなプライバシーにかかわるようなことに関しては
いくら故人とて、やりたくもないし見ないことが一番だ。



父が亡くなっても、一度も涙を見せていない私を 「強い」という人もいるけれど
正直、悲しんでいる余裕がないだけで、ホントに忙しいのよ。
父の祭壇モドキであった 「特別コーナー」もすっきり片付き
いいあんばいにリビングのTVの隣にあるスペースに写真が収まった。



夕方には、オプションで取り付けたサラウンドスピーカーを外しに
電気屋さんが来てくれるが、「あったら便利はなくてもいい」という私のモットーが
更に更に役立つ日が来たなぁ〜とつくづく思った。



さぁ、あとは桜の花が散る前にカメラを持って今年の春を記録しに行こう!