端午の節句

今年のGWは天気がいいんだか悪いんだか・・・である。



朝はすっきり晴れた青空の下
ピンクのチューリップが可愛らしく咲いていたのに



晴れのち大風、時々大雨のち黄砂で曇り、ってな感じで
夕方になるとどよん〜どよん〜で太陽も霞んでしまう。



ナンダカネ。。。



さて。
連休もそろそろ終盤。
東京方面に向かう車で高速道路が渋滞する5月5日、である。



夕方、珍しく母が駅ビルまで買い物に出かけ
ついでに 「かしわもち」 なるものを3個も買ってきた。
元々、「まんじゅうコワイ」 系の夫と私は余程のことがない限り
あんこ類を口にすることはない。



コレ、数少ない夫との共通点なのだけど
あんことリンゴだけは二人揃ってホントにご辞退申し上げたい次第。。。なの。



なので、思いっきり聞いてしまった。
「な〜〜〜〜んで3個も買ってきたぁ!?」 と。
そしたら 「2割引きだったからー」 とのオコタエが。



うーむ。いくら2割引きとて
母しか食べられないのに3個も買ってくるか!?
3個も・・・。



「だってサ、お餅も白いのと草餅があるし
中に入っているあんこも、こしあんつぶあん・みそあんの3種類があってサ〜
ひとつだけ、なんて買えなかったんだもぉーん」と。



・・・やっぱり、あんこを食す喜びを分かち合えない私には
その気持ち、理解出来ましぇ〜〜〜〜ん。



普段は食べ物に対して、人10倍くらい執着を持つ夫も
「ボクもあんこ要らない〜」と振り向きもせず。。。



ってことは、やっぱり丸々3個全部が母の胃袋に治まってしまうわけね。
ウヒー。



母は夜毎風呂上がりに体重計にのって
もうじき50キロに近い49キロの数字を見ては
「あ〜〜〜〜、ダメだダメだ。全然体重が減らない!」と
飽きもせずに同じことばかりを口にしている。



夫も昼間は某ホテルのレストランで
久々にバイキングに目を輝かせていた様だが
何せ 「人10倍」 食に関しては欲を持つオトコである。



自分の体のことなのに意思の弱さが自分への甘さとなり
「食わにゃ損々〜〜〜!」とばかり腹15分目まで食いまくる。
(だーかーら、87キロまで太るんだよ!)



折角連休前には厳しい奥さんの指導のもと、72キロまで痩せてきたのに
ここ数日の怠惰な生活と気の緩みで、74キロ半ばまでリバウンドしてしまった。
バカヤロー!!!!!!!!!!だ。



大馬鹿野郎!だ!(怒)



ニンゲン、自分の欲求が満たされないと 「食」 に走りやすいっていうけれど
私ゃ逆に食欲がガタオチしちゃって、ただいま52キロスレスレざんす。
きっとまた、貧血気味にもなってきているんだろうなぁ。



・・・本来ならサ、私の方が大病しているんだから
元気なヒトが車の運転でも何でもパパパッとやってくれればいいのに
家のことも運転も、なんでもかんでも 「ヨロシクぅ」 なので疲れたよ。



「あー喉、渇いたぁ〜」 と母がカップを片手にリビングへ。
それを見ていた夫が 「おかあさん。ボクがコーヒー淹れましょう」と
インスタントコーヒーを器用にいれ始め、ついでに私にも飲むか?と聞いてくる。



連休は来客続きでもてなしはすれど、自分の食事を忘れてしまうほど
何だか 「食べること」 がどうでもよくなってきている。
流石にこれではマズイ!と思い、大幅にずれた時間になってしまったけれど
トーストを焼いて、夫が淹れてくれたコーヒーと一緒に胃の中に流し込む。



やれやれ・・・と家族でホッとするひと時を過ごしたが
コーヒーにミルクを入れ、夫の故郷名物 「栗せんべい」やら 「山家焼」 を
ウマイ!ウマイ!と頬張る母と夫の姿には
「痩せる気なんて、毛頭ありましぇ〜〜〜〜〜〜〜ん♪」 という
無言の主張を感じてしまい、「あ〜〜〜〜〜ぁ」 と深いため息をついてしまった。



食べてしまってから、いかにも後悔したかのように
母は下腹の贅肉をつまみ、夫はまん丸なお腹をさすっているが
結局は 「元気が一番!」 と無理矢理、その理由を正当化させ
自分自身をあんこより甘く甘くさせている。



食ってもいいが、その分、カロリーを消費せよ!だ。



私ゃ友人に誘われ、花を愛でるついでに10キロほど歩いて来たぞ〜〜〜。
川にかかる橋からは5月の風に泳ぐ沢山のこいのぼりたちが見えた。



ふと、これからの世の中は、「逞しく泳ぐ」 というよりも
流れに逆らわず、要領良くするりするり…と流されている方が
ずっと生きやすい時代になっていくのだろうなぁと
夫の突き出た腹を思い出しながら考えてしまった。