美味し・癒し みちのくへ


3月の大震災から間もなく4ヶ月。
被災地の復興問題は依然として進まぬところはあるけれど
それでも、東北人の気骨とパワーは凄いものがあると思う。



「がんばろう 東北!」
・・・頑張ってるよね、みんなね。



母も今でこそ、さいたま在住歴が長くなったけれど
生粋の東北人、山形生まれの山形育ちなのだ!
やっぱり、のほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んと育った私とは
根性が全然違う・・・。



弱音や愚痴はぐぐっと堪え、こつこつ・黙々と頑張っちゃうんだよね。
時折、頑張りすぎちゃって息切れしているのを見ると
被災地の方々も、どうか頑張りすぎないで下さいね、って思ってしまう。。。



さて。
昨日、母と一緒に母の実家:山形に行ってきた。
山形新幹線に乗れば、2時間ちょっとで着いちゃうの。
近くなったねぇ〜^^



初夏の山形、といえば・・・
そう、さくらんぼ♪ うふふふふ^^
母の実家はフルーツ農家なので、今の時期が一番忙しいのだけれど
「オイデ〜」 と快く迎えてくれる叔父と叔母の言葉に甘えて
日帰りで遊びに行ってきた〜。



山形新幹線…といえば
最近の新幹線って、座席の近くに携帯電話やパソコンの電源が繋げる
コンセントが設置されているんだね。タマゲタ〜。

これよ、コレ。

なんか知らない間に凄いことになってるなぁ。



私は途中駅からの乗車だったけど
始発駅から乗ってきたサラリーマンたちは
座席のテーブルの上にマイパソコンを置いて既に仕事を始めていたワ。



時代が変わった・・・というか
これでは駅弁食べたり、景色なんて見てる余裕もないジャン。
ふと、変なところがやり過ぎじゃね〜か? って思っちゃった。



駅まで迎えに来てくれた叔父の車で、母の実家にGo〜!
おぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!
なってるワ、さくらんぼ。

叔父も叔母も毎朝午前3時に起き出して
さくらんぼの摘み取り作業をしているそうな。
お疲れ様です〜 m(_ _)m



陽が昇って暑くなると、果実がやわらかくなっちゃうからね。
とにかく早朝の涼しい時間に、ちょうどよく熟したものを
果実を傷つけないように、丁寧に丁寧に一粒ずつ摘んでいく・・・。
根気のいる作業だよ。



これ、佐藤錦ね。




こっちはまた、違う種類らしい。

こんなに赤くて粒も揃っているのに
美味しくいただく時期は、もう少し先なんだって。



試しに…とひと粒食べてみたら、やっぱり青い味がした。
見た目に惑わされてはイケナイねぇ。
叔父の目利きは鋭いワ。



うは〜。たわわに実っているねぇ。

ご家庭の食卓に届いたら、みなさん美味しく召し上がれ〜。



朝摘みしたものを選別して、今度は黙々と箱詰め作業ね。
かなりの量があるのに、 叔母ちゃん さくらんぼ娘の手にかかると
あっという間にその山が崩されていくのよね。凄いなぁ〜〜〜。

せっせ、せっせ・・・
叔父も戻ってきて、一緒にせっせ、せっせ・・・。



私はな〜んにもお手伝い出来ないから
規格外で売り物としては市場に出せないモノたちを
ちょこっと摘み取らせてもらお。。。

実が割れていたり、ふたつに分かれていたり、こぶが付いてたり
こんな感じのものたちネ。

見た目はユニークだけど、味は同じだよー。



さくらんぼの作業を一旦終わらせて
今度は秋の果実の見回りに・・・。

虫よけ・鳥よけ・小動物よけのネットを張ったり
風雨から樹木を守るためのハウスを組んだり…
かなりの重労働がいっぱ〜いあるね。




ラフランスの小さな実がついてたよ。

お〜い、大きく美味しく育てよ〜。



畑のあぜ道、車のわだちの真ん中にはグリーンゾーンがあって
クローバーがいっぱい咲いてる。

水田をそよ〜〜〜〜〜っと渡ってくる風は、凄く気持ちがいいねぇ。

緑の深い香りがするというか、癒されるわぁ。



そして、車で近くのスーパー:ヨークベニマルに行ってきた。
その土地ならではの名物を見つけるのは楽しいね。

「東北のみんな がんばろう牛乳」
おぉ〜義捐金付き、だって。
そういえば、このあたりって米沢牛が有名なんだっけ。



「Kit Kat」 も東北応援バージョン:ずんだ風味。

こちらも1個あたり10円の寄付つきね。



1リットルの牛乳を持ち帰るのはキビシーので
小さな飲むヨーグルトとミルクを買ってみた。どちらも山形産だよ〜。

手前の白いのは丸豆腐。円形のパックになってるの。
山形は豆が美味しいから、豆腐も美味しいよー。



私の好物、宮内ハムのサラミ2種。右のはイカ入り←これはお初だ!

真ん中の丸いのは、叔父のオススメ。
「超辛い にんにく味噌」←どんだけ辛いのか、楽しみだぁ。
これを炊きたての白いご飯にのっけて食べたり
冷ややっこのトッピングにしたりすると、凄く美味しいんだって。
今の時期にぴったり!ね。早速、今夜やってみよう〜っと。



そして、お菓子の部。

米どころ山形…うるち米で作ったおせんべいも美味しいよ。
でも、なんでオランダせんべいっていうんだろね。
まさか、おらだ(私たちの)…が訛ってオランダ???
あとは和風スイーツのゆべし。これは母が大好きなモノ。
くるみもいっぱい入ってて、東北の食べ物は豊かだな〜って思うワ。



なんでもそうだけど、ケチケチしてないから
東北の人たちって肝っ玉もデカイんだよね。



あっちこっちにいる小さな緑のカエルくん。

ウチのめだかの友達にしようかなぁ〜と思って
せっせと捕まえてたら
母が「ぎゃー!!!!!」 って悲鳴を上げた。
・・・かわいいのに。
コンクリートの床では可哀想だから、全部逃がしたよー。



屋敷の庭には藤棚もある。

これね、最初は埼玉の家で母がプランターで育てていたものなんだけど
今は亡き祖母が遊びに来た時に持ち帰り、地植えにしたら
年月が経って、今やすっかり藤棚になるまでに成長したんだって。



花が終わり、さやがたわわに下がっているけど
この中の種たちがこぼれて次世代の木が育ち
面している道路との境には、すっかり藤の垣根が出来ていた。



このさやたちも、ころあいを見て剪定しないと
翌年の花房が十分に育たないんだって。知らんかった。。。
単純作業なら任せて〜と、剪定鋏を借りて片っぱしからcutよ。



鋏を調子よく動かしていたら
突然、バタバタバタ!っと鳥の羽音がして
いや〜〜〜〜タマゲタわ。



全く気がつかなかったけど、藤の垣根の中に
鳥が巣を作っていて、ひなが3羽も孵ってたの〜。

カワエエ〜〜〜〜♪
鋏の先端を親鳥のくちばしと間違えて
「エサ、エサ、エサくれよぅ〜」と大きな口を開けてたよ。



枝を切り落とさなくて、よかったワ。
なんの鳥ちゃんたちかわからないけど、元気に育つのだぞ〜。



東北って食べ物がとにかくおいしい。
素材がいいと、それだけで十〜分おいしいよね。
これからの時期、夏野菜が旬になればもっともっと
食材も豊かになっていくんだろうなぁ〜。いいなぁ〜。



エコバッグにスーパーで買った食材をどっかーん!と入れて
夕方の新幹線に乗って帰って来た。



往路と同じ様に、車内にはマイパソコンを開いて「議事録」 なるものを
必死で作成しているビジネスマンがいたけれど
土地の名物も食せず、目と心にやさしい景色も見ず・・・の彼らが
何だかとっても哀れに思えた。



「がんばろう 日本!」
・・・だけど、がんばる方向性を間違っちゃダメだよ。