十字架の七夕飾り


あ、凄い!って思ったし
ビックリした。
仙台七夕祭りの七夕飾りの中に
支倉常長」を見つけてしまった。


流石、仙台。
伊達藩ゆかりの地だ。


伊達政宗の家臣である彼は
慶長遣欧使節団を率いて
江戸時代に船で欧州まで
行ってしまった人である。



キリシタンである彼の生涯は、こんな風にまとめられている。
政宗の期待のもと出国した常長ではあったが
出国直後から日本国内でのキリスト教環境は急速に悪化した。
常長の帰国後の扱いを危ぶむ内容の政宗直筆の手紙が残されている。
果たして帰国時には日本ではすでに禁教令が出されており
2年後に失意のうちに死去した』 (Wikipedia支倉常長より)


大学時代に、彼を主人公にした物語に触れたことがある。
正直、私は歴史はとても苦手なのだけど
なぜか「支倉常長」のことが凄く気になって気になって、仕方がなかった。


そして、理由はよくわからなかったが
あぁ、彼は神様に選ばれた人なんだ…と思った。
見えないものを信じる心、そして、それがもたらす力と絆は強くて深い。


色とりどりの七夕飾りが舞う中で、「白」をベースにしたシンプルなものが
かえって遠くから目についた。
思わず足をとめて、2枚・3枚…とシャッターを切る。


何か不思議な魅力を感じて、少しの間、この前を動くことが出来なかった。
くるくると風になびいて回り行く七夕飾りの中に、ひとつの十字架を見つけた。
もう一枚、シャッターを切った。