Welcome!


アメリカはサンフランシスコから、大好きな友人が旦那様と一緒に遊びに来てくれた。
「お土産に〜」とご主人から手渡された袋の中には
“spiced peaches” “strawberries & raspberries”と書かれた
とっても美味しそうなジャムが一瓶ずつ入っていた。


わざわざ身体に良い自然食のものを選んで、買ってきてくれたのだろうか。
ずっしりとした手応えに、ちょっと味見がしたいな〜って思ったけれど
一旦ふたを開けてしまうと「お早目にお召し上がりください」になるので
明日の朝まで我慢しよう。


もうひとつ。
Cure Breast Cancer のブレスレットをいただいた。
乳がん撲滅のシンボル「ピンクリボン」をモチーフにしたものと
四つ葉のクローバーの小さなチャームが付いている。
とっても可愛らしい!


今までも彼女が日本に里帰りしたり、クリスマスの贈物を交換する時など
ピンクリボンのトートバッグやキーホルダーなどをプレゼントしてくれた。
アメリカではこういうの、あちこちで売っているのよ」と教えてもらった。
流石、アメリカだ。


日本でも去年までは乳がん罹患率は「20人にひとり」と言われていたけれど
今年はそれが「16人にひとり」と書き換えられている。
年々、マンモグラフィや超音波検査などの医療技術も進み
乳がん検診の受診者も増えてきて、早期発見が出来るようになったのだろう。
考えてみれば、私も義母も今年の秋で術後4年を迎える。


さて。彼女との出会いはユニークだったなぁ〜と思う。
以前、ゴスペルがブームになった時、私もその波に思いっきり乗ってしまい
地元で開催されたゴスペル講習会なるものに参加した。


楽譜に記された英語の歌詞はシンプルだったが
「一羽のすずめ」だの「千歳の岩」だの訳してもその意味がサッパリ理解出来ず
たまたま手にした『今なら入学金免除+授業料50%オフ』のチラシにつられ
英語力を身につければ、意味がわかるようになるかも〜!と
駅前の英会話スクールに、教えを請いに飛び込んだところから始まった。
(英語の歌詞以上に、私の思考の方が更にシンプルだ!)


担当講師として付いてくれた彼女のレッスンは、物凄く面白くて
毎回、ず〜〜〜〜〜っと大笑いしっ放しだった。
普通はスクールでのレッスンが終わってしまえば、そこでサヨナラなのだろうが
今やお互いの家族を含めて交流を持たせていただいているのだから
ホントにご縁とは不思議なものだし、全く感謝なことである。


普段は私たちの生活の拠点の間には、太平洋が存在している。
会いたいな〜と思っても、なかなか会うことが出来ない。
さりとて、多少会えない期間があっても「思いっきり久しぶり!」という
思いもなく、これもまた不思議なものだ。


今回も限られた時間ではあったけれど、相変わらず会話は楽しくて
食卓を囲みながら、いっぱい笑った。


「今度会えるのは、日本かアメリカかわからないけれど…」と。
その言葉にドキッとしながら、ホントだねと思った。
それでも、またね〜と手を振ってバイバイすると
いつでもすぐに会えるような気がしてしまう。


「からだに気をつけてね〜」と日本語で言う私に
“Thank you〜!”と笑顔を向けてこたえてくれた友人夫妻を見送り
姿が見えなくなってから、「あ!」って思った。


忘れちゃったー。
“Thank you for coming today”って、彼女の生徒だった時
ご挨拶の仕方もちゃんと教えてもらっていたのに、言えなかったナ。
ならば、Long time no see you〜 にならないうちに
今度は私がアメリカに行ってみたいな。
その時は何をお土産に持って行こうか・・・。


まだなんにも計画さえ立っていないのに
再会の思いだけはパンパンに膨らんでいく。