見ちゃうと可愛くて

9月に入ってから、この夏の最高気温が出るなんて
一体誰が想像していたであろうか。
同じ県内にある熊谷市では、39度7分を記録したらしい。


9度7分よ! 9度7分ーっ!!!!!


これ、人間の体温だったらトンデモナイことになっている。
40度近い高熱…って言われて、相当大騒ぎをする温度だ。


マンションの同じエレベーターに70代位の男性が汗を拭き拭き乗り込んできて
面白いことを言っていた。


「全〜〜〜くよぅ、毎日アッチイなぁ。
ただでさえ暑いのに、TVで36度だ37度だなんて言うからよぅ〜。
ますます暑く感じちゃうよなぁー。天気予報とかもヨ〜
暑いんだったら、ただ『暑いです』って言えばいいのにナ」
・・・ごもっとも、である。


私も出来れば、昼間は外になど出たくはない。
しかし、やむを得ない用事での外出が続き
徒歩にしろ・車にしろ、それぞれ暑さから免れることはできない。
駅までの道も好んで日陰を歩いたが、それでも真上から頭を熱せられ
髪の毛も地肌も、アッチッチ!になっていた。


駅ビルの中はエアコンが効いていて、別天地の様だった。
少しだけ電車の時間の待ち合わせがあったので、いつもは通り過ぎてしまう
海外の雑貨を扱うお店に立ち寄ってみた。


色とりどりの可愛い雑貨や楽しいお菓子たちが沢山あって
ただ見ているだけでもワクワクする。
今は流石に衝動買いや無駄遣いはしなくなったけれど
たまには「見るだけprice」のショッピング(?)も楽しいものだと思った。


しかし、ホントにもうこれ以上、家の中にモノを増やしたくない。。。
掃除も大変だし、何より転勤・引越しのことを思うと
不要なものは紙一枚でも捨てたくなる。


もう少し涼しくなったら、「捨てる」掃除と片づけを再度決行しよう。
『あったら便利はなくてもいい』と思えば、面白いように決心がつき
大胆に「処分」することが出来るのだ。


帰宅して、その時はどこから手をつけようかなぁ〜と考えていたら
整理箱の上にのせておいたぬいぐるみたちと、バッチリ!目が合ってしまった。



以前、夫と一緒に喜んでコレクトしていたものだが
厳選に厳選を重ねた生き残りのものしか、今はもう家にはない。
私が言葉で言わずとも、何か気配を感じたのか
「この子たちは、絶対に捨てちゃヤダよ」と夫が言う。


ならばちょっとは掃除をしたり、自分の部屋くらい片付けろ!と言いたい。
(そして、外から要らんもんを家の中に持ち込むな!)


彼が言うには、ぬいぐるみたちの 「このつぶらな瞳が(←つぶらない瞳だそうで…)
かわいいでしょ、ね。ね。」とのこと。
ぬいぐるみのくせにサングラスねぇ〜と思って、ひょいと持ち上げたら
あらま、ホント。見ちゃうと可愛いかも〜〜〜。
              ↓


とりあえず、埃だけパパパッと払って並べ直したが
こうも連日暑過ぎると、夫との「価値観の相違による意見交換会」如きで
余計な力も体力も使いたくない・・・って思う。


あ〜〜〜〜、もう料理も掃除も、何もかもが面倒になる。


もう一回、ぬいぐるみのサングラスを持ちあげて「つぶらな瞳」を眺めてみた。
やっぱりこの子たちは次の引越し先にも連れていくだろうな、と思ったけど
これ以上の増殖は防がなければ…である。
夫よ〜、いくら「つぶらない瞳」が可愛くても、もう買ってくるなよ〜〜〜。