教会通りの 「はちみつ屋」さん

入院中の叔母を見舞うため、荻窪にある病院まで行ってきた。
午後からの面会時間に合わせて家を出たが
今日も日差しはとっても強烈で、ホント、マイッタマイッタ。。。である。


Door to Door で片道約1時間半。
隣県とはいっても、都内に出るにはそれなりに時間はかかる。
病院にたどり着くまでに、暑さでコッチの方が頭痛がしてきた。
まぁ、行き先が医療機関なら、万一何かあっても大丈夫だろう…(半ばヤケだ)。


叔母の病室はどこかいな…と、ナースステーションで聞こうとしたら
コルセットを巻いた叔母が、目の前をスタスタと歩いて横切って行った。
「おばちゃーん!」と声をかけたら、すぐにくるりと振り向き
こちらの思わぬ訪問に、「あらあら、まー」と、にこやかにこたえてくれた。


術後、まだ日が浅いのに、叔母は容赦なくリハビリをさせられているらしい。
オマケに「自主リハビリ」と称して、午前・午後とそれぞれ自分で時間を決めて
病棟の廊下をぐるぐる歩く「運動」もしなさいと言われているそうで
たまたまその訓練中に遭遇した、というわけである。


見守っていた看護師さんには 「姪っ子が来たから、ちょっと中断〜」と言って
クスッと笑いならが、「コッチコッチ」と自分の病室へと手招きする。
程よくエアコンもきいていて、まるでビジネスホテル並みの落ち着いた個室だ。


回復が望まれる病棟は、明るくていいなと思った。
叔母も退院したらひとり暮らしの日常なので、精神力の強さは半端じゃない。
その気持ちもあいまって、回復の早さを招いているのだと思う。
「下界は暑いよ〜」と言ったら、「ここは痛い避暑だけどね〜」と叔母が笑う。


ホントに今年の夏の暑さは、半端じゃない。
無意識のうちにも我々だって、相当体力が奪われているはずだ。
夏風邪も密かに流行していると聞き、秋口の反動が恐ろしいな〜と思っていたら
駅近くの小さな商店街の中に、とってもおしゃれなはちみつ屋さんを見つけた。


そのお店の存在は前々から知っていたが、実際、訪れたのは初めてである。
はぁ〜、ここかぁ、と思い立寄ってみる。


最近でこそ、少しずつ知られるようになってきたが
ニュージーランドの「マヌカハニー」は殺菌効果が高く、風邪の予防にも役立つ。
20年前はわざわざ南半球に飛んで、まとめ買いをしてきたものだが
これ、ちょっとした傷薬にもなるのよね^^


「あるかなぁ〜」とワクワクしながら、お店の中をきょろきょろしていたら
感じのよいスタッフの方が、試食をいろいろと勧めて下さった。
わぁ! マヌカハニーも、どーん!と大瓶で販売している。
量も凄いが、値段も目の玉が飛び出そうなほどだ。


勧められるまま、かなりの種類を試食したが、ひとつ凄く口に合うものがあった。
見てみると「ローズマリーのはちみつ」と書いてあった。
ローズマリー! これまたあの小さな花から、少しずつ蜂が蜜を集めてきたなんて
考えただけでちょっと気が遠くなりそうになる。


ハーブ系のはちみつは採取元が薬草ゆえに、好みも分かれるんだろな。。。
そしてそれらを口にした時、体は正直に反応するものだ。


「お客様、マヌカも殺菌効果が高いですが、こちらローズマリー
肝臓によく効くと言われています。いかがですか?」とのこと。


・・・肝臓、ねぇ。
実は私、ウィスキーをストレートで 「きゅっ!」といただくのが大好きだ。
ちびちび…なんてカッタルイこと、やってらんない。
それでも半期に一度の検診では、血液検査も引っ掛かったことはないが
何気にSOSを発しているのか、それとも更に肝臓が活発になるために…か。


マヌカもいいけど、今回はローズマリーにしようと一瓶買った。
まさに「口に甘い良薬」である。ステキ〜^^♪


レジの奥に貼ってあったチラシをチラリと見たら
はちみつのアイスクリームも販売しているみたいで
今度はそのためだけに、来ようー!と思った。


叔母の退院が決まったら、連れて来てあげようかな…とも思う。
その店舗の正式な名称を覚えぬまま帰ってきてしまったけれど
その商店街のあちこちに「教会通り」って書いてあった。


「教会通りのはちみつ屋さん」って、何だか凄く可愛らしいなと思った。