ちょっと真面目なお話

あれからもう、9年も経ったのかーと思った。
TVのニュースを観て思い出すのだから、人間の記憶なんて時間と共に・・・だ。


その年の夏休みは、夫とふたりでアメリカに行ったが
現地から成田までの直行便がなかったので
国内線でフロリダからワシントンDCまで飛び
そこから国際線に乗り継いで、成田に向かった。


予備日としてもう一日、余分に夏休みをとってあったので
ちょっと欲を出して、ワシントンDC の観光も出来ないことはなかったが
ペンタゴンを堪能していたら、帰宅の足が止められることになっていた。


「9.11」


全く他人事ではなかった。
出国があと半日遅かったら、間違いなく影響を受けていたと思う。
そして、あまりにも衝撃的だった。


日本とは時差があるので、私たちは持ち帰った洗濯物を洗って干したり
荷物の片づけをしていたのだが、その時に信じられない映像がTVに映った。


ニューヨークが・・・。


リアルな映像だとは信じ難かった。
以前勤務していた企業の企画で、アメリカにある同業のカンパニーと契約をし
期間を決めて社員を数名、交換留学の様な形で受入れと送出しをすることになり
私も願書を提出したことがある。


記憶では、そのオフィスが貿易センタービルに入っていたはず。。。
先に飛んだ社員はどうしただろうか・・・と背筋を冷たいものが走った。


夫と一緒にTVに釘付けになっていた時、電話が次々とかかってきた。
「あぁ〜、よかった。帰ってたんだね。アメリカに行くって言ってたから
どうしたかな・・・って気になっちゃって」と、夫や私の友人知人
親戚からもジャンジャンかかってくる電話の嵐!


毎年この時期になると、「生かされている」ことをいろいろと考える。
数年前など、搭乗していたハワイからの便がエンジントラブルを起こし
急遽上空で引き返すことになった。


その尋常じゃない揺れ方の激しさと、1泊分のホテルと昼食・夕食まで付いた
航空会社側のあまりの手厚いサービスに、相当ヤバかったってことかな・・・
なんて思ってみたりもした。


その時期と前後して乳がんになり、早期発見どころの状態ではなかったのだから
それなりに私も命の危機が身近に起こっていたのだなぁ〜と、改めて思ってしまう。



明日は半年に一度の
術後定期検診で病院に行く。


同時期に入院・手術を受けた
同病の仲間たちが
こぞって?集う一日でもある。


それぞれが一度は
「死」を覚悟した。
そして現実を受け入れ
乗り越えた人たちは強い。


私もしっかり生きなきゃね^^