Let' s Laugh ♪

ここ数日、少し涼しくて爽やかな気候の日が続いたので
いきなりまた夏の蒸し暑さが戻って来ても、身体と思考力が着いて来ない。


昨日まで30度を下回る快適な気候の下 「秋ねぇ〜♪」ってたそがれていたのに
今日は朝から物凄い日差しで、気温もぐんぐん上昇した。 うぃぃぃぃぃー。


こうなると思考力も一気に低下してしまって、もう、どうにもこうにも…だ。
夏の暑さに疲労しているのは肉体だけじゃないんだね。
脳みそだって、立派に疲れているんだナーと実感してしまった。


何しろ、この頃とっさの時に、ちょっとしたことが思い出せない。
特に固有名詞が思い出せず、ついつい指示語や代名詞が口をつき
たまに自分でも 「アハハ! 何言ってんだろ・・・」って笑っちゃうことがある。


以前は母とその友人たちとの会話を聞いていて
こんなんでよく意味が通じて会話が成り立つなぁ〜って思っていたけど
今やもう、自分が立派にそのレベルだ。
あ〜ぁ、だよ、全く。


今日も友人と喋っていて、「あ、そういえばこの前のアレ、どうした? アレ…」
という会話から始まり、友人は友人で
「あぁ、アソコで買ったアレでしょ? やっぱりコレの方が、アレだったわ」と
お互いに指示語のオンパレードとなり、よくこんなんで会話が成り立ったなぁと思う。


あなオソロシや〜〜〜〜〜、だ。


そういえば、先日、一緒に軽井沢に行った古〜い友人も
かなりオモロイことをしてくれたっけ、と思い出した。


それこそ彼女とは出会ってから35年近い年月が流れていったが
学生時代は勉強もスポーツも万能で、「才女」というイメージがあり
社会人になってからは、いきなり単身でアメリカに飛び
生きた英語をしっかり身につけて帰ってきた。


お互い、今はそれぞれの生活だが、分野は違っても超〜多忙な毎日。
そんな中での日帰りの旅だったので、一緒に旅することだけでも楽しいのに
彼女の言動を通して垣間見た 「才女の思考」には、アハァ!と笑ってしまった。


避暑地:軽井沢。
今回の第一の目的は、森林浴♪である。
別荘地などの小路をそぞろ歩き、身体にいいものを食し、買い物も少しだけ…。


ココでしか出来ないコトを沢山しましょう〜!と、てくてく歩き出したが
一応 「どこか行きたい所ある?」と聞いてみた。


即答されたのは 「池」。
は? 池〜〜〜ぇ???????
「湖」というのならまだわかるが、いきなりの「池」。
流石、才女の答えは一味チガウ。


軽井沢まで来て、40半ばのオンナ二人、並んで水面を見ながら
ザリガニ釣りでもしたいのかね…って
一瞬、思いっきり傍から見たら不思議な光景を思い描いてしまった。


念のため、どこの池よ?と聞きなおしてみたら
「なんかね〜、地図見たら『霊』っていう漢字がついてた」と言う。


れ、霊池ぇ〜〜〜〜〜〜〜!?
パワースポットブームの波に乗り、とうとう軽井沢にもそんな観光地が
登場してしまったのか…と、ちと焦ったが
もしや、と思い 「雲場池」ではないかいな、と聞き直したら
地図を顔の前にぐぐっと引き寄せて、ア〜〜〜ッハッハ!と友人が笑う。
・・・やっぱりオヌシ、読み違えたナ〜〜〜〜。


友人とは、食事をしているとき以外は、ず〜〜〜っと喋り続けていた。
駅前から旧軽のロータリーを越え、旧軽銀座をず〜っと歩いていく。
ショーハウスまで行ったらリターンして、途中から斜めの道に入り
パウロ教会の前の道に繋がる小路を歩く。


あとはそのまま道なりに進み、大きな通りを渡ったらゴルフ場方面へ。
途中、石柱の跡がある大きな別荘を目標に、そこを左折し
恵みシャレーを目指せば、あとは友人が行きたがっていた霊池…ならぬ
雲場池はもう、目と鼻の先だ。


「ホレ、行きたがっていた霊池、着いたわよ」と言ったら
「ヤダ、も〜〜〜〜」と手を振り振りして恥ずかしがってたけど
アナタが自分で言ったことじゃないのヨぉー。


平日の真昼間なのに、どこからともなく観光客が集まってきて
それなりに「池」は賑わっていた。
ここの池の水は結構透明度が高く、泳いでいる魚達も池の底も見える。


正面には浅間山
お天気が良かったので、湖面にもその姿が映し出されていた。
あー綺麗!と携帯で写真を撮っていたら、友人も「私も撮ろ」と携帯を手にした。
「でもねぇ、私の携帯、なんか初めからカメラ機能がおかしいみたいで
ちゃんと写らないんだよね〜」と言う。


携帯も機械モノなだけに、たまに不良品があってもおかしくはないが
別の友人は、購入したまま本体に貼ってある透明なフィルムをはがしもせず
それがレンズにもかかっていることに気づかないまま愛猫を撮り続けていたそうで
どの写真を見ても 「ナ〜イスぼ(や)け」だったと話していた。


まさかね…と思って、友人の携帯を眺めてみたが、フィルムはついていない。
「やーね。ちゃんと剥がしたわよぅ〜」と先に言われてしまった。


試しに一枚、と携帯を借りて撮影してみたが、アレ?・・・ちゃんと写る。
何がどうちゃんと写らんのだ?と思って聞いてみたら
「ヘンな話だけど、いつも下半分におかしなものが写るの」と言い出した。


エ、エ、エ、エ、エ、エ、エ、エ〜〜〜〜!?
「霊池」の次は、いよいよホンマモンのナニ…ですかぁ?
私が操作すれば普通に動くのに、友人が写そうとするとヘンなものが写る。。。
一瞬、背筋がひょぉぉぉぉ〜〜〜っとした。


「・・・いつもなんだよね〜。それもぼや〜んとサ」
真顔で言い続ける友人の手元を何気なく見てみたら、なんと!!!!!!


しっかり携帯カメラのレンズの下半分を、持っている手の指が覆っている。
あのサー、レンズ、ココに付いてんだけどぉ、と「まさか」の事実を伝えたら
「うそぉー。ヤダぁ、もぅ〜〜〜〜〜全然知らなかったぁ」と、大笑い。


「今まで何を撮っても上半分しか写らなくってサ。
絶対不良品かアヤシイモノが写ってるって思ってた」とは才女の弁。
自分の指の影をオバケと思い、信じていたのだから、あ〜楽し^^


ちなみに彼女は、おにぎり専門店に行った時
店員さんから 「どちらのおにぎりになさいますか?」と聞かれ
具材か種類を言わねばならないところ、堂々と
「おにぎり3つ下さぁ〜い!」って、でっかい声で言ったツワモノだ。


「頭ではわかってるんだよぅ。お赤飯のおにぎりが美味しそうで
それを3つ、って思ってたのに、実際に口から出た言葉が
おにぎり下さい〜って、自分でビックリしたわよ」だそうだ。


はいはい。



でもまぁ、そこのお店の店員さんもよく出来た人らしく、顔色ひとつ変えずに
「はい、かしこまりました。どちらのおにぎりにいたしましょう?」って
きちんとフォローしてくれたらしい。


楽しい時はあっという間に過ぎて行き、帰路は友人はワイン・私は水割りを手に
カキピーをつまみにして喋りながら帰ってきた。
軽井沢から埼玉なんて、あっという間に着いてしまう。


3人がけの座席の端には、途中駅から乗車してきた男性が「ヨッコイショ」と座り
ちらりと私達を横目で見て、あとはずーっと新聞で顔を隠していたけれど
凄い勢いでアルコールを飲み干し、指示語だらけで話し続ける私たちが
余程珍しかったのか、肩がヒクヒク震えていたっけ。


いい塩梅に酔いが回って、下車駅に着いた。
「今日はありがとね。携帯のカメラも使えるようになったし、楽しかったぁ」と
友人は満面の笑みをたたえて、電車の乗り換えホームへと進んでいった。


私も 「ありがとね〜。沢山の笑えるネタを提供してくれて^^」と
帰宅ラッシュの人混みに消えていく彼女の後姿に、そっと頭を下げてみた。


次はどこで何をやらかしてくれるのか、その報告が楽しみな今日この頃である。