母校訪問 (高校編)

時の流れの早さには、今日もエ エ エ エ エ エ エ〜〜〜〜〜〜!っと
驚かされてしまった。


かれこれ、もう20年以上の付き合いになる合唱団時代の友人から
「今週末、息子が通っている高校の文化祭があるよー」とメールが届いた。
へぇ〜息子さんも高校生かぁ…と、そのことにも少しビックリしたが
なんとその彼! 私が卒業した学園に中学から入学しているという。


思いっきり年は離れているけれど(←そりゃそうだ。彼の母親と私は同い年〜)
正真正銘の可愛い後輩ちゃんである。
きゃ〜〜〜〜〜〜!(拍手^^)


聞けば当時の教科担当教師や担任の先生などの名前が次々とあがり
うっわー懐かしいなぁと思い、思い切ってその文化祭に行ってみることにした。
勿論、その友人とは高校の最寄りの駅で待ち合わせをしてもらった。
記憶がすっかり退化していて、道に迷ったら大変だからね…^^;


考えてみれば、大学時代に教育実習で母校を訪れて以来
社会人になってからは、たったの1回も足を運んだことがない。
忙しいこともあったけれど、やはり、卒業してしまえば微妙な距離感が出来る。
余程の用事がない限り、母校といえどなかなか訪問するチャンスなどないものだ。


校舎の建て替えをしたとかで、建物そのものも校内のレイアウトも変わってしまった。
それでもところどころ、記憶にある懐かしいものはちょこちょこと残っている。


これは講堂に掲げてあった、学園の校訓が刻まれたプレート。
教育理念として、その教えは今なお(そしてこれからも)脈々と
受け継がれているのだなぁと、とてもあたたかい気持ちになった。


当時は校門付近にこの言葉が刻まれたものがあって
登下校時には一旦ここで立ち止まり、一礼してから歩きだしたものだ。


受付でパンフレットを貰う時、「在校生の父兄」と 「卒業生」と
デスクが分けられ、友人は前者の列に、私は後者の列に並ぶことになった。
名前を書くのネ、はいはい…書いたわよ、とペンを置こうとしたら
「すみませんが、卒業年度と当時の担任の先生の名前も書いて下さい」と言われ
え!? 卒業したのって西暦何年だったっけ?と考えてしまった。


受付用紙の上部には、ミレニアム以降の西暦や「平成」なんて書いてあり
うはー!私は 「昭和」なのよね…と無意味に慌ててしまった。
そして、いただいたパンプレットをどれどれ〜って開いて、またまたビックリ!
開いたページに見覚えのある顔が。。。


担任の先生が 「校長先生」になっている〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
ウチの夫も相当だけど、先生も結構ふっくらされて何とも貫禄ばりばり・・・だ。
で、すぐに元担任・現校長の恩師に会った。
「先生ぇ〜!」と駆け寄っていったら、「お!」とすぐに今の姓を呼んでくれた。
流石だなぁ〜と思ってしまった。


校内を歩けば、次々とお世話になった教科担当の教師の方に遭遇し
一応、友人を介しておずおずと 「あの…、私のこと覚えてますぅ?」と
控え目に旧姓を口にしてみた。


「あ〜〜〜〜! かなり久しぶりじゃないかぁ。どうした、元気だったか?
いくつになった? ん?」と、当時と変わらぬ満面の笑顔で迎えてくれた。
レディに年齢を聞くなんてぇーと思ったが(←冗談、冗談)
「45です」と答えたら 「40過ぎたぁ!?」と先生は卒倒しそうになっていた。


先生も「ボク、56! 最近のことより、昔のことの方がよく覚えていてね」
とゲラゲラ笑いながら言うので、コッチの方が卒倒しそうになってしまった。
そっか〜〜〜〜。あの頃は先生達って30を過ぎたくらいの年齢だったんだ。


「今度また、ゆっくり遊びにおいで」と言ってくれたが
それぞれに顔も横広〜になったり、白髪がちらほら目立っていたり・・・
確実に四半世紀近い年月が流れたのだな、と思ってしまった。
私立は教師の転勤がないので、これも大きな魅力のひとつなのよね。



新校舎に初めて入った。
とりあえず最上階まで行ってみる。


朝は小雨が降っていたが
お昼頃には雨も上がり
天気が回復してきた。


懐かしい校庭と講堂。
ここはそのままだ。


ブルーシートは周囲にある屋台で
飲食物を販売しているので
汚れ防止にはったものみたい。





不思議と一部だけ
残されていた旧校舎。
ここの3階の左から2番目が
私の教室があったところ。


窓から見える樹木が
2階位までだったのに今やもう
4階を越えて屋上まで達する程
成長している!
うわぁー!凄いなぁ。


高校も凄く楽しかったなぁ。
思い出がわんさかだ。





ランチは友人たちと、懐かしの学食に行くことにした。
券売機で食券を買って、とんこつ醤油のラーメンを注文。
ひとつひとつが、思い出を辿る小さな旅の様だ。


午後からは、当時私も(少しだけ)所属していた吹奏楽部の演奏を聴いたが
イマドキの高校生って、みんなスタイルもいいのね。。。
そこそこ可愛らしい顔立ちをしているし、制服も素敵に着こなしている。
髪形もある程度自由になっていて、私たちの頃の様な「三つ編みお下げ」なんて
一人もいやしない。


演奏が始まると、ビデオカメラ片手に我が子を撮影する保護者達が
わんさか出没した。
考えてみれば私の両親も、演奏会には必ず一眼レフのカメラと
カセットレコーダーを担いで、あちこち足を運んでくれたものだ。


私には子供がいないので、体験を通しての実感はないけれど
それでも、もし我が子が「そこ」に居たら…と思うと
両親の私に向けていた大きな愛情を感じてしまう。


・・・それにしても、よく毎日ここまで通ったものだ。
バスと3本の電車を乗り継ぎ、片道約1時間半。
学校が、とっても楽しかったからなぁ〜。


記念に、と学校案内を一部いただいて帰ってきたが、スタッフの方は
「お子さんの受験をご検討いただいているのでしょうか?」と
『中学部』の受験一覧も合わせて持たせてくれた。


そっか〜。卒業生というよりも、受験生の保護者に見られていたのね。
それでも『高校受験用』の資料ではなく、『中学受験用』の方を
どうぞ、と差し出してくれたのは、何だかちょっとありがたいかも…って思った。
(ちゃんと高校の方も貰ったけれどネ^^)


校庭を横切りながら、ふっと17歳の私に戻ってしまい
同じクラスの友人の姿を無意識に探す自分が、そこにいた。
みんな、どうしているかなぁ〜。