来春のために

どうもここ数日、すっきり爽やかな秋晴れ!…とは無縁のお天気である。
一応晴れてはいるのだけれど、空には沢山の雲・雲・雲。。。
流石に猛暑・酷暑から解放されて、身体は楽になってきたけれど
どうも「のへ〜」っとしたまま一日が過ぎて行く。


のうみそのしわ達が、どんどん伸びきっていく感じ。


バルコニーの掃除もちょっと面倒になり、適当〜にゴミを集めただけで
昨夜は寝てしまった。
そのツケはバッチリ翌朝に待っていて、イヤイヤイヤイヤ・・・。
散った花びらや落ちた葉っぱたちが、あちこちに散乱していた。


う〜〜〜。(こういうのを「自業自得」っていうんだろね)


手の届かないところにある花がらたちに 「なんでこんなところに散った!?」と
ブツクサ文句を言いながら、長いピンセットでひとつひとつ
摘まみあげて何とか清掃?を終えたが、こういう作業もキリがない。


母は何をする人ぞ…と、ふと見やれば、日除けの帽子に首にはタオルまで巻いて
完全UV対策をとりつつ、バルコニーの片隅で土ふるいをしていた。


あら〜〜〜。
今さっき箒でキレ――――――――に掃いて掃除したばかりなのに
もう、そこの一角だけがゴミだらけになってしまった。。。 あうぅぅぅぅ。


最初はかなり慎重に・丁寧に作業をしているのに、途中から面倒になったと見えて
一気にイージーモードのスイッチがONになったらしい。
土がシートの外にこぼれるのもお構いなしに、バンバンすくってはふるいに入れ
ガッシャガシャ!と勢いに任せて「土ふるい」ならぬ、土飛ばしをしている様だ。


…母って、繊細なんだか大胆なんだか、たまにわからなくなる。


植え替え・再利用のために石灰を混ぜて天日の下で消毒した土も
ふるってみれば、結構な量がある。
これ、結構大変な作業かも。


途中、いもむし形の幼虫を見つけては、毎度飽きずに
「ぎゃ〜〜〜〜!出たぁ〜〜〜〜〜っ!!!」と母は叫んでいるが
私が相手にしなくなったら、おとなしくビニールにまとめて突っ込んでいる。
カブトムシの幼虫なら喜んで貰うけれど、流石に私も 「根切虫」は要らない。



今回は、来春のための水仙の球根を並べて植えているらしい。
結構な数があるものだ。


チューリップの球根は植えないの?と聞いたら
「12月になれば、新しい球根が半額に値下がりするから、それまで待つ!」
なんて言っていた。ほほぅ〜〜〜〜。
母のユニークなポリシーのひとつだけど、この手のものは定価じゃ絶対に買わない。


今年咲いたものたちも、球根は全部掘り上げて保管してあるけれど
たとえ100球植えたとて、実際はそんなに驚くほどの量はない。


大きさも色も種類も不揃いのものは、「お楽しみプランター」の中に
ごっそりと植えてしまうけれど、やっぱりそれなりに風情?も楽しみたいので
破格値になったら、売れ残ったモノたちを 「福球根」とでも命名して
まとめ買いしてこよう〜〜〜っと♪


時期が外れると、1球10円位まで下がるのよね^^
今年は「英世ちゃん」おひとりで、どのくらいの量が買えるかなぁ。


これから秋が深まる程に、どんどんバルコニーの色も単色になって行くけれど
それはそれで、また奥ゆかしさを醸し出して行くのだろう。


さて。
今年も少しだけ、ぶどうの実たちも枝につけたまま、残しておいた。
農業を営んでいる母方の祖母が生きていた頃、収穫については
「成った実たちを欲張って、全部摘み取ってはなんねーぞ」と
よくよく言い聞かせられたものだ。


お天道様の恵み、雨の恵み、風の恵み…自然の恵みに感謝して
一部は神様への捧げ物にしなさい、ってことらしい。
(実際は鳥たちが激しい争奪戦をして、全部食べちゃうんだけどね)


事実、さくらんぼの木などはそんなに丈夫じゃないから
下手に人が登って枝に体重をかけると、枝が折れてそのままずどん!と
人間もろとも地上に落下してしまう。ひゃ〜!


脚立を用いても、木のてっぺん付近にある果実には、手は届かない。
日光をまんべんなく浴びた部分のものは、大きさも輝きも味も違うので
誰もが欲を出して、無理してでも摘み取りたくなるものなのだろう。
そこまでして欲を出しても、怪我をしたら大変だ。
それに、枝折れ・・・などしたら、翌年以降の収穫に影響が出る。


そういう戒めもあるのだろうけれど、木の大きさ・高さに関わらず
我が家のぶどうの木にしても、祖母の言いつけは絶対厳守だね。


来週あたり、このぶどうの木も植え替えを予定している。
5年ですっかり成長し、今年は信じられないくらい沢山の実をつけた。
もう少し大きな鉢に植え替え、冬が来る前に思い切った剪定をする。
来春にまた、新たな若枝を元気に伸ばしてもらうためだ。


こうして我が家の植物たちはひとつひとつ、来春にむけて準備が進められていく。


今の時期、満開・見頃なのはこのカラミンサ。

小さな白い花の蜜を求めて、蜂たちが忙しく飛び交っている。
綺麗な集合体(笑)なのだけど、次々に花が散って掃除がぁ〜だ。



こちらは南側からのバルコニーの眺め。
手前の白い花は 「ねこのひげ」、その後ろの赤い花は 「チェリーセージ
その奥の木は 「のぼたん」、あとはいろいろ・・・。


来年の春は、どんな装いを見せてくれるのだろうかと、今からとっても楽しみだ。