welcome flower

用事を終えて帰宅し、玄関のドアを開けたとたん
「うわ〜〜〜〜ぁ!閉めないでぇー」と母の声。


いつもニギヤカに、広くない家の中を走り回っているけれど
今日も「一体、ナニゴト〜!?」…だ。


台所から、花を生けたカップを両手に持って、どたどた…と廊下を走ってきた。
「玄関先に飾ろうと思ってね」と、コスモスと何やら穂が出た葉をカップに入れ
ご丁寧にもハロウィン・カラーの包装紙で周りをぐるっと包んである。


今、バルコニーのコスモスたちが盛りに咲いている。
白と淡いピンクと濃いピンクと、つぼみたちがふわりふわりと風に揺れている。
その姿が、と〜〜〜っても可愛い。


穂が出た葉っぱたちは、どうやら風知草というらしい。


郵便や宅配の配達、新聞の集金にダスキンの交換、マンションの管理人さんに
母や私の友人・知人の方々…が家を訪問してくれる時
少しでもホッとしてくれるものを感じて下さったら…と
母はこまめに、玄関の内にも外にも花を飾る。


そして、家に仏壇はないけれど、私の祖父母達の写真が和室に飾ってあり
そこにも母はちょこちょこと花を飾っている。


母方の祖母も、お花が大好きな人だったので
きっと喜んでいるだろうなぁ〜と思っているのだが・・・。
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?


何だか今日は妙なものが生けてあるゾ〜〜〜。


近づいてよくよく見れば、なんと。。。
白い小さな花を咲かせた「バジル」たちが、祖母たちの写真の前に飾ってあった。


バジルぅ・・・と呟く私に対して
「いいのよぉ〜。気は心っていうし、無農薬ハーブなんて貴重よ〜。
香りよし! 食べて良し! 飾って良し〜」と
何だかムチャクチャな理論を口にしていた。


どうやら、我が家のおもてなしは「なんでもアリ」の様である。