一輪ほどの

梅一輪〜



一輪ほどの〜



あたたかさ〜



日本列島の1月は、かなりのヒエヒエだった。
しかも、異常乾燥なる日が続き、土中の水分が足りないとかで
この頃は 「霜柱」のお姿が全く見られなくなってきたという。



♪ざ〜っく ざ〜っく 踏んだぁ踏んだぁ 霜柱ぁ〜 と
今の子供たち! 「霜柱」って知ってんのかいな。



さて。
ここ数日、一旦その寒さが緩み、3月並みの暖かさが続いたが
少しずつ植物たちの芽も動き始め、ホントに彼らは正直だナ〜と思った。



ウチから車で15分位行ったところに、梅園のある公園があり
「梅まつり」とやらが始まったらしい。



父がまだ元気だった頃は、車のトランクに車椅子を積んで
毎年、四季折々に咲く花たちを愛でに足を運んだところだ。



病院の面会時間までまだ少し時間に余裕があったので
気分転換も兼ねて、今年は母と一緒にちょこっとだけ立ち寄ってみた。



おぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
今年も咲いたね。
一説によると、梅の花は一番に春を知らせてくれる花、だそうな。
ふむふむ・・・。



こちらは枝垂れ梅。結構、咲いてるよー。



・・・そういえば、前に何かのお飾りで、竹ひごの様な細い枝に
お菓子のポップコーンをいくつもいくつも突き刺して
こんな感じのものをつくったっけなぁ (笑)



近くに寄ってみると、こんな感じ。



ほわ〜〜んとかすかに梅の香りが漂ってくるの。
桜もいいけど、梅の花も綺麗だね。



こちらは白梅。


園内には白梅・紅梅は勿論、薄いピンクや濃いピンク色のものもあり
花弁も一重の梅のみならず、八重の梅もあった。



今までは、「咲いたねぇ〜」ってただ花を見上げていただけで
こんなに種類がいろいろあったことに気がつかなかったよ。



梅園を抜けた先には、ちょっとしたお散歩コースになっている。
時期になればいろいろな花が咲くので
こういう自然をずっと残したいな〜と思ってしまう。



エサがそれなりにあるのか、あちこちからいろいろな鳥たちがやってきて
地面や水面をしきりに突いているが
これまた久しくお目にかかっていなかった雀の群れに遭遇し
「あらぁ〜、お久しぶり」なんて言っちゃった。


今はまだ、寒々とした景色だけど、ここにはどんな花が咲くのかなぁ。
その時期がとっても楽しみだ。



あ、そうそう。
梅一輪〜 の俳句を詠んだ俳諧師服部嵐雪は、若い頃、かなりのやんちゃ…
というか、相当なワルだったという。



後に松尾芭蕉の元で学び、こんなにもあたたかな句を世に残したが
彼の持って生まれた俳諧師としての感性の豊かさは
やっぱり大したもんだ…と思う。



枝だけの樹木のシルエットも、なかなか絵になるなぁ〜と
自然の織りなす美しさに、ちょっとだけ現実から離れてanother world へ。



・・・でもね。
春は確かに知らせてもらったけど、昨日の深夜からの冷たい雨が霙になり
やっぱり実際はまだまだ冬の寒さだわよ〜〜〜〜〜。



う〜〜〜〜〜〜っ、ぶるぶる。