ついに、ココまで・・・

金曜・土曜と雪が舞い、寒ぅ〜〜〜い週末になった。
折角の3連休だというのに、なんとなく勿体ない感じ。。。



でも、日曜日はお天気一転!
予報では晴れマークが付いている。
3連休最後の日だものね。
1日くらいパ〜っと晴れた日もなくっちゃね。



さて。
唐突だけど・・・。
7年ほど前に 「My墓」を買った。
いや、正確にいえば、私の父と母と夫と私が将来入居するトコロである。



勿論、父の両親が眠っているトコロはあるけれど
山形の雪深いところでは何かあってもハナシにならないし
第一、祖父母の出身地、という以外には縁もゆかりもないところだ。



「万一の時には、どうしたらいいのよぅ!」と母が年中言っていたけど
父は大して問題視せず、「なんとかなるさ」とするすると交していた。



そんな父の態度を見て母がとうとう業を煮やし
「もう、いいわよう〜! それぞれの希望ってことにするからぁ」と
もし自分に何かがあれば、どうか自分が育ててきたバルコニーの植物たちの
プランターの中に骨をまいてオクレ〜と言い出し
流石にそれには 「待った!」がかかった。



実のところ、まともにその話を受けてしまうと
場合によっては 「犯罪」として扱われることもあり
父も私も好んで前科者にはなりたくないので、ご丁重にお断りした。



なんでも、散骨はかまわないらしいけど、その上に土をかけると
犯罪として扱われちゃうんだってサ。←なんで?????



っていうか、申し訳ないけど、それ以前に
いくら身内とて、気持ちのいいものではないからねぇ。。。



因みに、父にも 「どうしたいのよ?」と聞いたら
「生まれたところに・・・」と言い出したので、これまたストップ!だ。



父の出生地なんて、海を渡ったニーハオ♪の中国は東北部。
炭鉱の町:撫順よ〜。育ったところは氷祭りで有名なハルピンだし。
私も15年ほど前に一度、父が住んでいた家を訪ねて行ってみたけど
いやいや・・・どちらも遠かったワ。



そんなある日、母が電話をかけてきて
「ちょっと一緒に行って欲しいところがあるんだけど」と。
当時、両親が住んでいたエリアの最寄り駅まで行き
そこから母の運転する車でGo〜〜〜〜〜。



どこに行くの?と聞いたら、「お墓、買いに行こうかなと思ってね」と
実に母らしい発言をした。



当時住んでいた家からも、その気になれば十分歩ける距離に
その霊園墓地はあった。
通勤の途中で、車を運転しながら何気に周りをみていたら
「墓地分譲中」の立て看板を見つけたとのこと。



知らない土地でもないし、価格も正直、手頃だった。
「いい物件だと思わない?」と言いながら母は笑ったが
明るくて何とも開放的な雰囲気がすっかり気に入ってしまったらしく
係員の案内で見せてもらった一角を指さし、母は
「では、ここ下さい」と即決してしまったのだ。



墓石の種類と形状を決めて、表面に何をどのように掘っていくかの図案は
なんと私が一任され、ホントにいいんですかい?って感じだったが
ちょうど、売り出しキャンペーン中ということもあり
価格も少〜〜〜〜しだけ勉強してもらった。



手持ちの現金をかき集め、「では、即金で」と明朗会計を済ませ実家に戻ったが
その間、30分程度。。。
帰宅してすぐ、父と夫に 「墓、買ってきた」と報告をしたら
それぞれに 「はぁ?」と呆気にとられた顔してたけど、私だってビックリしたよぅ。



そして、そこでの永住権を得るためには、きちんと自分で権利を買いましょう!
ということで、購入金額を平等に4等分することになり
「では、ひとり20万円ずつです。はい、ちょうだい〜」と母が手を出し・・・
わはははは〜〜〜〜〜〜!だよ、全く。。。



現実は、どこまでも甘くはないネ。



その話を父方の叔母や、私の従姉たちにもしたら
「あら、いいわねぇ。私たちも買おう!」ということで
気がつけば、ウチの墓の隣には父方の真ん中の叔母が
その隣には私の従姉が墓を買い、「死んでもよろしく!」と
実にオソロシイことを要求してきたのだ。



そして、それぞれに個性を反映する次の住処が完成し
既にそこの住人となった人たちも出てきたが
きっとひとりひとりが凄く満足して
Next Life を Enjoy していると思う。



昨日の新聞折り込み広告の中に、見つけたのだけど・・・


「ゆとりの一戸建て」
しかも、「残りわずか!」だそうだ。



そして・・・
「近隣No.1を誇る充実施設」
全区画平坦地:バリアフリー!!!!!!!(拍手〜〜〜)



とうとう、墓の分譲広告のキャッチフレーズもココまで来たかーと思った。
私はある意味、生まれた時からマンション暮らしだったから
戸建の家には一度も住んだことがない。



次の住処は 「戸建」ねぇ・・・と、My墓のある霊園墓地の広告を
改めて眺め、ちょっと複雑な気分になっている。



しっかし。。。
「死んでもよろしく!」って、一体ウチの身内たちは
私にどこまで介護をさせる気かねぇ (笑)