一週間が経ちました

ニンゲン、疲れもピークに達すると
実にいろいろな行動を伴って、生活の中にそれがあらわれてくるものだ。



先週末は人の出入りが半端なく激しく、弔問に訪れた方々が
「気持ちをしっかりもってネ・・・」とか 「心を強く持ってネ」なんて
かなり抽象的な慰めや励ましの言葉をかけてくれたが
正直、この様な慌ただしさの中では
ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとも悲しんでなどいる余裕がない。



次々と追われるように 「やらなければならないこと」が押し寄せていて
項目とスケジュールを書きだしたら、今月は目一杯
東奔西走しなければ、終わりそうにないことがわかった。
うはー。



親戚筋の大挙:第一波が過ぎて、ちょっと座ってお茶でも…と思っていたら
父の妹、つまり私の叔母から突然電話がかかってきて
実にユニークなことを言い放った。



「ちょ〜〜っと、ちょっと!
アノネ、おにいちゃんが夕べ、夜中にウチに来たのよ。
そんでもってね、起こされちゃったのよ。
しかも、2回もよ、2回! それが言いたくてね、電話したの」



ほほ〜〜〜ぅ。
父が、ね。
非科学的なことを、真っ向から否定する気はないけれど
現世へのお礼参りも、なかなか大変な様である。
(父よ! ウチはもう十〜分だから、はしょっていいわよん〜。
これ以上、睡眠時間を邪魔しないでおくれね〜♪)



かたや母を見てみれば、老眼鏡を鼻眼鏡にして
必要経費の計算に余念がない。
そして突然、「ね〜、ね〜。カタカナの 『ho』って、どう書くんだっけ?」と
幼稚園生の様な質問を投げかけてきて、はぁ?と思った。



それぞれに、疲れがたまってきたんだなぁ。



私はご挨拶用に…と、半紙に薄墨でお礼の言葉をしたためた。
物凄い量になった。
筆を持たせても、結局 「硬筆」の字形となるワタシ。
お許しを〜〜〜〜だ。



そして、我が家の夫クン。
「困った旦那です」も、今回ばかりは 「大きな支えになりました」のオトコとなり
このたびの通過儀礼に際しては、実に大きなはたらきをしてくれた。
一連の流れを見ていた親戚たちもみな、「彼はなかなか大したもんだ」と言っていた。
私も、そう思うよ。うん。



何よりも、日常とは違う動きの連続なので
身体はもとより、精神的なダメージが大きいだろう・・・と
周囲の人たちから 「まずは食べろ!」と言われて
母も夫も私も、心して、しっかり食事をした。



・・・一週間が経ちました。



気がつけば、それぞれにしっかり体重が増えてしまい
夫も見事にリバウンド!!!!!!!!!!!!!!!
(おいおいおいおいおいっ!)



母も下腹の肉が弛んできたらしく、「ヤバイ、ヤバイ!!!!」と
風呂場でエコーかけながら連呼していた。



「これからまだまだ動かなきゃならない用事が沢山あるんだから
身体の蓄えだって必要なのよ!」と、心やさしい母の友人が助言してくれた。



ふうむ。さもありなん・・・。



夕方、用事を終えて帰宅したら、宅配ポストになにやら荷物が入っている。
指定されたBoxを開けてみたら、小さな手提げの紙袋が入っていた。
中を覗いてみたら、私の友人が、自分で手作りしたジャムを届けてくれていた様だ。
うわ〜〜〜、なんてあたたかい人なんだろう!!!!!



添えられたメモには
「無農薬のタンカンでジャムを作りました。
パンにのせて、またはヨーグルトにかけてみてね。
お疲れが早く取れますよう。」と書かれていた。



本当にありがたい・・・と思った。
互いの痛みを理解し、分かち合える友の存在は
大切な、大切な宝だなぁとしみじみ考える夜となった。