花は癒し・そして励まし





休日の朝は
宅配を告げるインターホンの
呼び出しから始まった。









父が亡くなってからというもの、弔問に来て下さる方も多く
また、訃報を知った方からも慰めの言葉を綴ったカードやお手紙・メールを沢山頂戴し
合間には 「直接、お悔やみの言葉を申し上げたくて…」と
ありがたいお電話もいただく。



そして 「近くまで来たので」と、墓参にまで運んで下さる方もいて
本当にありがたい・・・というかビックリ!というか
ただただ皆さま方のあたたかいお心遣いに、ひたすら感謝するばかりだ。



「行いは、その人の心の表れ」だと、とある人が言っていたけれど
その通りなのかもしれないなぁ〜と、この頃、つくづく思う。
こちらに必要以上に気を遣わせまいとしながらも
何気なく十分なことを、さらりとやってのける友人・知人たち。。。



改めて、父や母の交流の豊かさを知る機会となり
正直、私はかなりビックリしている。



さて。
そんな中、今朝は朝一で大きな段ボールの箱がひとつと、小さな白い箱がひとつ
それに母の田舎から、母の好物の食品を沢山詰めて叔父が送ってくれた
中ぐらいの段ボール箱がひとつ、届いた。



小さな箱の送り主は、私の友人からだった。
同封されていた手紙にはお悔やみの言葉に続けて
長期にわたって父親を介護し続けたことに対する
ねぎらいの言葉が添えられていた。



“ ・・・そろそろお疲れも出る頃でしょうから
甘いものでも食べて、元気を出して下さいね ” とのありがたーい一言が。。。
何だろう?と思って蓋を開けたら
ランダムに、沢〜山の国内外製チョコレートがぎっしり!詰まっていて
そのあまりの量に 「わっはっは!」と大笑いしてしまった。



私の友人らしい励まし方である。
とっても嬉しかった。



数日前には、元の職場の同僚が 「体を冷やさないようにね」と
心のこもった手編みのあたたかい帽子と、ジャスミン茶を送ってくれて
これにも大感激!した。



可愛いでしょ〜♪
この帽子、耳まできちんと被れる深さがあって、物凄〜くあったかいの。
小さなニットの小物入れまで付いていた♪





そして、よっこいしょ…と最後にリビングに運び入れた
大きな段ボール箱を開けてみたら
その中にはなんと、なんと!



見事なお花たちが入っていた。



送り主は、私が長期にわたって関わっている
歌の団体(←「シングイン・メサイヤ」だけどね:笑)の
事務局の友人たちからのものだった。



その花の、あまりの大きさと清楚な装いには、母も夫も私も
「うわぁ〜〜〜〜〜!」と、ビックリ仰天!



ちょうど父の写真の前に飾っていた花たちも、少なくなってきた頃だったので
このタイミングの良さにはホントに驚いた。
なんて気が利く友人たちなのだろう・・・。



父の写真の前に、ど〜ん!と飾ってみたら、一瞬にしてその場が華やかになり
ふわぁ〜んと場が和んだ感じがした。
ふふっと自然に笑みがこぼれ、癒されるなぁ〜と思った。



白と緑を基調にしたアレンジメント。
花弁の先端が縮れた、大輪の珍しい形状のチューリップたち。
20本以上も活け込んである!



それにムスカリと、緑色のカーネーション
下葉のグリーンには香りのよいゼラニウムも添えられている。
なんてステキ!



で。・・・余談だけど。
私のハンドルネーム 「hanaaoi」はこのゼラニウムの和名なのよね。
私の誕生日のお花なの。こういう偶然って、何だかちょっと嬉しいわぁ〜♪



お花たちがあまりにも可愛らしくて、嬉しくて、沢山写真を撮った。




八重咲きのもの・・・



一重咲きのもの・・・



お花って、いつもいっぱい元気をくれる。
「綺麗だねぇ〜」と声に出して言ってみた。



いろいろなことがあったので、母もそれなりに疲れてしまった様だけど
このお花たちを見て大喜び!
笑顔が戻ってきたね。ヨカッタ^^



本当にみなさん、沢山の慰めと励ましをありがとう〜 \(^0^)/
この場をかりて、お礼を申し上げます。 m(. .)m ペコリ



それから、ここ数日のあたたかさには屋外組の植物たちも
かなり喜んでいるみたいで、一足早く、アジサイの木が若芽を出した。



小さないのちの息吹を感じ、「がんばれ」って、そっと応援したくなる。
また気温がぐっと下がって霜が降りたら、弱い芽はやけてしまうけれど
自然の生命力は、凄いものがあるからね。



そうそう。クリスマスローズ、ね。
色の濃いものが2輪、花を咲かせていた。




買い物ついでに立寄った花屋さんで、200円で買ってきたチューリップも
可愛らしいピンクの花を咲かせた。




花のある生活は、豊かだな・・・と思う。
それぞれの花たちの、それぞれの美しさから得るものは大きい。
父も、母が育てている花たち、活ける花たちが大好きだった。



言葉は語らずとも、花たちの静かなささやきは私たちの心に大きな癒しをもたらし
明日を生きる力をも与えてくれるのかもね。



花たちに囲まれて笑う父の写真を見ながら
私はひたすら花粉症治療の点鼻薬を噴霧している日々である。