A Star

ロスの夜空を初めて見た時は、その独特の色に驚いた。
一面がオレンジ色に染まって明るいのだ!



「・・・なんで? どうして?」 と夫の常套句を自分が口にしてしまったけれど
これは絶対、日本では見られない光景であろう。



片道6車線もあるフリーウェイを、車が24時間大量に走り続けている。
その車のライトたちが、どうやら夜空を明るく染めている様だ。
流石、車社会の国アメリカ。。。



さて。
大震災から丸5日が過ぎ、被災地でも物資輸送のための道路が整備され始め
港や空港に至っても、少しずつ…それでも確実に復興に向けて動き始めている。
つくづく、人間の力って凄いなぁ〜と思う。



朝刊に目を通したら、計画停電のスケジュールが載っていた。



夜間に停電になったら、どうやって駅から家まで帰ろうか。。。
などと、ふっと思ってみたりする。



私も以前、夜勤帯まで仕事をしていた時は終電との戦いで
帰宅すると深夜だった。
駅からの道も人通りがないばかりか、夜道の暗さには閉口したが
その時のことを思い出した。



街から外灯が消えたら、車でも通らない限り灯りはない。
携帯電話も連絡ツールなので、足元を照らす灯りには使えないな…と思う。



昨日の夜、用事があって駅まで行ってきたけれど
いつもなら、まだまだお客さんで溢れかえっている駅の通路も
本当に必要な表示板にしか明かりがついておらず
駅の反対側は電気が通っていないのか、真っ暗だった。



駅ビルも全部シャッターが降ろされ、いつからお店も開くのかな、と。



いつの間にか、あまりにも便利になり過ぎた生活に慣らされてしまった様だ。
わずかな距離でも車を使い、我が子の通園通学、塾の送迎にも車が普通になった。



私たちが子供の頃はデパートには定休日があったし、コンビニなんてなかった。
夜6時にはほとんどのお店が閉店したし
7時のニュースを見ながら、毎晩、家族揃ってきちんと夕食を食べた。



自家用車もひとり1台なんて持てなかったし、自転車さえ家に1台だった。
TVだってエアコンだって家に1台。
好きな番組を自由に観たり、一日中エアコンを各部屋で点けっぱなし…なんて
絶対にありえなかったことだ。



今、私たちが住むエリアでも毎日計画停電が実施されているが
「昼は明るく、夜は暗い」 ということ、改めて考えさせられる。



毎日、少しずつ鉄道は落ち着いてきている様だ。



それでも、まだまだ途中駅での折り返し運転だったり
時間帯によっては運休してしまう。



私も地元路線が必須なので、通常運行を願ってしまうが
週明けは、朝夕の通勤・通学時間帯だけの運行だったし
最寄駅ま電車は走らなかったので、どうにもこうにも動けなかった。




個人的には、山形新幹線が早く復旧してくれるとイイナ…と思う。
母の実家の横を走る線路と、家から見える新幹線の高架が繋がっている…と
日々、思うだけでホッとするものを感じていたのだが、これは本日も運休だ。



今夜はウチのエリアが夜間停電が実施される。



ここ数日は、街中もネオンやサインボードの灯りが消され
更に周囲は暗くなった。



夜、外に出てふと夜空を見上げてみると、星がひとつ。



あぁ・・・そうだった。
夜には星が見えるんだね、と、あまりにも当然なコトを思い出した。



被災地を映すTVからは、被災者の方々の声が入る。
「ありがたいですぅ〜。避難所にこうして居られるだけで」
「食べ物がいただけて、ありがたいですよ」
「夫と息子は亡くしましたが、孫を残していただきました」
「見ず知らずの方が、こうして手伝ってくれて、ありがたいことです」
「な〜んもなんも。今、頑張らねぇでいつ頑張るぅ」



東北の人たちの芯の強さと逞しさには、本当に頭が下がる。
本当はもっともっと望むことは多いだろうに、どうしてあんなに感謝の言葉が
普通にすっと出てくるのだろうかと、自分が恥ずかしくなってしまう。



あぁ、どうか神様。
あなたがそれぞれにとっての希望となり、必要をお与えください。
どうか助けて下さい、と私には祈りを持って執り成すことしかできない。



頑張れ〜! 東北・関東〜♪ \(^0^)/
せめてこの気持ちだけでも届きますように!