停電から学ぶこと

昨日17日(木)は、リアルに夜間帯の計画停電だった。



おぉ〜〜〜!
今回は予定表がカラーだね^^



新聞の朝刊に 「計画停電」の一覧表が載ってくる様になり
それでも今までは、なんだかんだと言いながらも難を逃れてきていたので
ホントに電気の供給がいきなり止まる・・・というのはオソロシイものだと思った。



ま、ね。
予告もなしにいきなり停電になったら、それはかなり怖いけど
あらかじめスケジュールが決まっているし、みんな平等に輪番だからね。
ましてやこの非常時ゆえのこと、誰も文句など言わないはずだ。



予想外に朝から気温が低かったので、エアコンをつけた家庭が多かったらしく
電気供給量に迫る勢いで、朝の8時〜9時の間は需要があったという。



私は見てくれなど無視して、あったか下着にフリースを2枚重ね着し
ズボンの下には厚手のタイツを履き、レッグウォーマーもしっかりつけているので
エアコンなしでも一日なんとか過ごしてきた。



ただ。。。
停電になるとかなり生活には支障をきたす。



マンションは玄関のオートロックやエレベーターばかりではなく
水道の汲み上げも電気に頼っているので、居室の水が全部止まってしまう。



トイレ用には前からバケツに水を汲み、お風呂の柄杓を突っ込んで
節水を実施しているが、飲み水となるとそうはいかない。



電気の通っている時間にやかんでお湯を沸かし、保温の持ち歩きポットに詰めてみた。
これでOK〜〜〜♪



とりあえず、2本ね。
3時間程度の停電なら、1リットルあれば足りるでしょ。



ポットの湯温を出来るだけ下げたくなかったので
その上から、保温カバーを被せてみた。



・・・へへへ。
お気づきの方もいるでしょうけど、実は。
実は、実は、この保温カバー。
私のあったかルームソックスなのよネ (←勿論、未使用でっせ!)。



更にそれらを、この前、友人が送ってくれた手編みの帽子で包んでみた。
(なんか、ちょっと可愛い〜)



停電が終わってから、この帽子をかぶってみたけど
やっぱり毛糸の素材から選んで編んでくれたものなので
あたたかさが全然違うナ〜と思った。
(K美ちゃん、ありがとね〜〜〜^0^)



念のため、懐中電灯とラジオを用意して、電気が消える前に軽く夕食をいただく。
ベランダの向こうには山の奥に沈んで行く夕陽が綺麗に見えたが
こういう機会が与えられないと 「昼は明るく・夜は暗い」という認識がマヒして
段々生活がおかしくなっていく感じがする。



夕景ってキレイだな〜と思う。
太陽が黄金色の光を放つ瞬間があるんだよね。
父が入院している時も、本当にいろいろあって心がくじけそうになったけど
こんな風に夕方の空を眺めながら、何度も勇気と力を貰ったっけなぁ〜。



ん・・・?
んんっ?



少し視線を南に移してみたら、富士山のシルエットが薄らと見えた。
そして、その左上には面白い形をした雲が・・・。



ちょい、拡大。
何だかネコ科の動物みたいね。



そして、もうじき停電ですよ〜と。
直前の街の中はこんな感じ。



ガソリン供給に制限あり、の今は
流石に自家用車の使用を控える傾向にあり
街中を走る車の量が激減している。



いつもは道路の勾配を上がり下がりしながらやってくる車のライトが
ちらちらとレースのカーテン越しに写っているけれど
ここ数日は、そんな光景もなくなってしまった。



停電予定時刻は午後6時20分。
消えてから約3時間は、じっと我慢の子である。



ただねぇ。。。
突然電気が消えるのはコワイので、あらかじめ室内の電気は消しておき
リビングに布団を敷いて、その上に転がりながら母と一緒にTVを観ていた。



手元には一応、携帯電話と懐中電灯と電池式のラジオを置いた。
復旧時刻がわかっている停電なので、私たちは全くありがたいものだ。



夕方の6時半過ぎに、ホントに 「バチン!」と家の中の電気が一斉に消えた〜。
ぎょえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。



ラジオをつけたらノイズが凄いので、性能の問題かと思っていたけれど
「周波数があってないんじゃないの? ホレ、ちょいと貸してみー」と母が言うので
では、お任せ〜とラジオを手渡した。



そしたら・・・一発でニュースの波を掴み、周波数合わせはバッチリ!だった。
おやまぁ!と感心していると
母曰く、「毎朝早く目が覚めるから、ひとりでラジオ聴いてるのよね。
もう今では手探りだって、どこに何のツマミがあるかもわかるわよ」とのこと。



日頃培ってきた賜物の発揮、ですな・・・。
ふふっ。



同じニュースを何度もぼ〜〜〜っと暗闇の中で聴いているのが
なんだか勿体ない気がして
ばね指で苦しんでいる母の手と、足の裏を
今夜はいい香りのするマッサージクリームを塗って丁寧にマッサージした。



寒いから…と母は布団にすっぽり包まっていたが
「気持ちい〜〜〜〜ぃ」と言って、そのうちウトウトし始めた。
私もだんだん身体が熱くなってきて上着を一枚脱いでしまったが
母も 「アチアチ・・・」と言って布団をはぎ始め
どうやらお互いに血の巡りが、すっかり良くなった様である。



チョイ休憩〜と、私も布団の隅にちょこっと入れてもらったら・・・
キュン!と音を立てて、家の中の電化製品たちが動き出した。



予定よりもかなり早い停電の終了である。
やっぱり、電気のある生活は助かる。
何より、心理的に落ち着くもんだね。



冷蔵庫が動き出し、ヤレヤレ・・・と思っていたら
エアコンの作動ランプがフラッシュ!しているワ
自動給湯ボタンや電子時計の時間が全くクリアになり画面が瞬いている。



FAX付き電話機が何やら唸っているのでよくよく見たら
カイセンシュベツヲ センタクシテクダサイ」とディスプレーに文字表示が〜。
思いっきり初期モードになっていて、手動で選択・登録だ。



しっかし。。。
今は私が一緒に居るからいいようなものの、母がひとりで生活している時に
こんな状態になったらどうするんだろうな〜と思った。



我が家はオール電化ではないけれど、比較的新しいマンションなので
家のことも電気がないと何も出来ない。
鍵はあってもオートロックの玄関が開かず、高層階まで階段…では
いくら若者であっても、そこそこ大変な思いをするだろう。。。



ひとつひとつ、便利になり過ぎた生活を思い、昔のことを思う。
当面、落ち着くまではこの生活の繰り返しになるのだろうけれど
上手にストレスとも付き合いながら、今は今の生活を通して
学べることはしっかり学んで行こう!と思った。



あ、そうそう。
新聞に面白い記事がふたつ載っていたので
ちょっと紹介するね。
興味のある方は頑張って本文まで読んでみてね。




さ、寝よ寝よ。
おやすみなさ〜〜い☆