余波・・・

実質、今日から実施される計画停電
既存のグループを更に細分化したサブグループ単位で行うことになるらしい。



計画停電が始まって約半月。
その日の状況によって、丸ごと見送りになったり、時間ごとの実施になったりしたが
本音を言えば、どうして同じ東京電力の供給を受けている管内であっても
東京23区とそれ以外にも 「該当していないエリア」があるんだろう…と思ってしまう。



それに、友人たちと話していて事実がわかったのだけど
同じグループ内であっても場所によっては 「停電が一度もなかった」という人もいて
これって区別というより差別っぽい格差を感じてしまうのよね。
そして、物凄い不平等感を抱いてしまう。



大人げないと言われても、ついつい、それってずるくない〜?って思っちゃうし
東京だって停電やればいいじゃん…!とも思ってしまう。



電力が止まる・・・って、大変なことなんだよ。
普通に健康な家族で構成されている一般家庭ならまだしも
病院や施設に限らず
家族の中に要介護や在宅で医療器具を使用している人がいると
電力の供給が停止するって、まさに文字通り 「命がけ」のことになる。
こういうことって、実際に自分がその立場に立ってみないとわからないものだ。



ウチの父もそうだった。
酸素テント並みの10リットルの酸素吸入を24時間していないと
体内酸素の濃度があっという間に低下してしまい、チアノーゼが来てしまう。



鼻の先端から紫黒〜〜〜くなってきて、化学呼吸をし始める。



呼吸器にすぐ痰が詰まってしまうので、30分おきの吸引が必要だったし
そんな状態で停電が3時間も続いたら、激しく呼吸困難を起こして
いのちのともしびを細めながら、父はただ死んでいくしかなかった。



その姿を目の当たりにしつつ、私たち家族はなすすべもなく
悔し涙を流しながら、一種の怒りと共に唇を噛んで見ているしかなかっんだよね。



健康な人にとっては耐えられる3時間だろうけれど
電力はやっぱり、ライフライン
そんなことをつくづく思う。



さて。計画停電の輪番がもたらすものの余波って
実に日常生活の中でも多岐に渡っているな〜〜〜〜と思う。



ウチの近く…というか、徒歩圏の中にはスーパーが1件しかないのネ。
こっちも大切な肉体の糧を得るライフラインなので
今回の震災の影響を受けて、米・カップ麺・牛乳・卵・納豆
トイレットペーパーやティシュなどが全て売り切れた!
という状況を目の当たりにした時は、一種の恐ろしさを感じた。



ここに来てやっと、お米だけは少し入荷したみたいだけど
あとはサッパリだ。



そして今日、用事で出かけた折、そのスーパーの前を通ったので
何気なくそこにあった張り紙を眺めてみたら・・・。
今週の営業時間のことが記してあった。



・・・ふっはっは!
スーパーの営業時間、最短の日は1日で1時間半〜〜〜!!!!!



これって、普通に9時〜5時で仕事してたら平日は食材買えないよ〜って思っちゃう。
お金があっても店が閉まってりゃ、品物が買えない…。
消費者は、あとは知恵と体力で乗り切っていくしかないけれど
店舗側の運営もきっと、大ダメージなんだろうなぁ。



ホントに停電は様々な業種・業界に余波をもたらすことになったね。
でもまぁ、何事にも優先順位があるので、まずは被災地の復興が最優先。



誰もが経験してこなかったことゆえに、良策もひとつひとつ手探りなのだろうけれど
被災地のみならず、停電がもたらす影響によって
いのちが不意に奪われることがないように
必要なところにはそれなりの支援の手が
しっかりと差し伸べられるように・・・と今は願ってやまない。