夫の部屋を片付けよう 〜!

「困った旦那です」 の夫クン。
今年の秋には46歳。



ウワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ。



末っ子・チビ助の三男坊が、そのまんま大きくなった様な人なので
実年齢を基準に彼と接すると、あまりの幼さに?????と思うことがある。



好きなもの:落語と映画と音楽、奥さんが作ってくれる甘いたまご焼き
      それと、いろんなものをとにかくごちゃごちゃと集めてくること       
苦手なもの:おばけ屋敷とりんごの丸かじりと整理整頓に片付け
      あとは奥さんを怒らせて叱られている時



以前、宿舎に住んでいた時
信じられないことに部屋の天井が落ちたことがあって
それが事件なのか事故なのか、素人には判然としなかったので
警察を呼んだことがある。



現場検証をしていた警察官が夫の部屋を覗いて、こう言った。
「あ〜、居宅侵入されちゃいましたかねぇ。
だいぶ部屋が荒らされちゃってますけど、無くなったものとかありますか?」



夫は「いや、別に」 なんて言ってたけど
「いつも彼の部屋はこうなんです」 と付け加えた私の言葉に
その警察官は絶句してた。。。



そして、ひと言。
「ダンナさん〜。きちんと片付けた方がいいですよ〜」



アタシも常々、夫には同じことを言い続けてきたけれど
ちーっとも聞きやしないし、片付けなんてやりゃしない。



いい加減、堪忍袋の緒も切れて
もうこれ以上は・・・という段階に到達してしまったので
今回ばかりは強制執行!の手を伸ばし
夫の矯正に向けて実力行使をすることにした。



・・・ってことで、名づけて
「夫の部屋を片付けろ!プロジェクト」(←物凄いネーミングじゃ…) が
いよいよ始動したのよ。ほほほ^^



第一弾の『ジョーバは養子に行きました』 は決行済み。
引き取ってくれた知人宅では、かなり喜ばれている様で
ジョーバくんも高待遇の扱いを受けているみたい。
ヨカッタわぁ〜、ホントに。



第二弾は『夫の手荷物を整理しろ!』
夫はどこへ行くにも大荷物である。
通勤にもオフにも、まるで登山でもしそうなくらいの大きなリュックを背負い
パンパンに中身を詰めて電車に乗る。。。



周囲の迷惑もさることながら
本人の身体にとっても、重すぎる荷物は良くないはず。



一体、何が入っているんだろう・・・? と
夫立会いのもと、荷物を広げてもらったら
ハザードマップに懐中電灯、古新聞に週刊誌がいっぱい
着替え用の下着と水と食料、それに携帯電話の簡易充電器などなど
まるで「非常用持ち出し袋」 の中身のようなものがいっぱい出てきた。



なんでやねん・・・ってカンジだけど、彼が言うには
「震災があったから、ネ。ボク、凄い心配性だから」 だと。
震災前から同じ大きさのリュック、背負ってるやん〜。



やっぱり常識ってあるからねぇ。
近所のユニクロに駆け込み、通勤に使える小型バッグをひとつ買ってきて
本当に必要なものだけを取り出し、要領よく詰め替えてみた。



通勤に必要なものは、余裕で入るじゃん〜!
2段重ねの 恐妻 愛妻弁当も、ちゃんと入るじゃん〜!
・・・以来、夫はコンパクトなバッグを斜めがけにして
身軽に通勤するようになった。



サテ、ここからが本題よ!



夫がネ、奥さんに内緒で買い捲っていた数々の物品が
部屋中に物凄い勢いで溢れかえっていて
「片付けろ!」と言っても、「はいよ〜」という生返事ばかり。。。



引越しのダンボールに「とりあえず」 と詰め込んだものなんて
何年経っても片付ける気配ナシ!
そして、新たにまた彼のお目にかなったものを
片っ端から買ってきては積み上げ〜の繰り返しなもんで・・・
「アンタね〜、一体ひと月にいくら使ってんの!!!!!」と
怒鳴りたくもなるワ。



そして梅雨の時期を迎え、夫の部屋がなんとなくニオウようになってきた。
よくよく見れば、彼の部屋全体にゴミと埃と本人のフケが散乱し
城壁のように積み上げられていたダンボールの隙間から
小さなゴキ○リがちょろり〜と姿を現す始末・・・。(アリエナイ〜!:怒)



このまま放置しておくのは、本人にとっても家族にとっても良くない!
彼の親兄弟とも相談しながら、正義の「掃除ウーマン」 が立ち上がったのよ!
・・・っていうか、こういうのって精神的虐待だよね〜(泣)



第三弾 『夫の荷物を整理しろ!』



壁の片側部分・・・一日がかりで、やっとここまで片付いた。
ステンレスの棚を組み立てて、まずは捨てちゃいけないものを並べておく。

その間、ゴキ○リの死骸3匹と幼虫?を沢山発見!
「捨てるな〜」 と夫が言うなら、ヤツラは全部取っておくデ〜。



そしてネ、写真のネ、フタが開いているダンボールの中には
蜘蛛がビッシリ卵を産んでいてビックリ!
熟成、何年モノなんだろねぇ〜。



しかも、孵化した蜘蛛の子達が、まさに文字通り散らしたように散っていった。。。
慌てて殺虫剤を家中に噴霧し、徹底的に殺傷じゃ!!!!!!!!!
食らえ!食らえ〜〜〜〜〜っ!!!!



「自業自得なんだから、そんな夫は放っておけ!」 とも言われるけれど
虫たちに部屋の境など無関係なので
ゴッキーや蜘蛛たちが、うっかり私の寝室に入ってきたら困るのよ。



それにね。いくらなんでもこんな環境の中に夫を寝かせておいたら
健康被害も起きてくるだろうし、医療費だって安くない。



怒りに任せて不要なものを捨てまくっていたら
ゴミの袋が20袋にもなってしまい、玄関前がゴミ袋の山〜!

明日がゴミの日で、よかったネ。



帰宅して、玄関を開けた夫はボーゼンとしてたけど
アタシはね〜、やる時はやる!



夫もいよいよ観念したのか、ふたりバケツリレー形式で家からゴミを運び出し
エレベーターに乗せて・降ろして、集積所まで運んだ。



程なく、すっきり綺麗になった玄関。

余計なものを置かない方が、身動きって取りやすいんだよ〜。
身の回りが綺麗になって、すっきり片付いていけば
夫の心に溜まったヘドロたちも、きっとすっきり掻き出されることだろう。



完全に片付くまでは、今少し時間がかかりそうだけど
今回ばかりは妥協は許さんぞ〜〜〜〜。
誕生日が来る前に、「困った旦那です」 のレッテルが剥がせるように
まずは本人がしっかりと自覚を持って頑張ってもらいたい。



周囲の人たちは、意地悪をしているのではないんだよ。
すっきり片付いた時には、ちゃんとみんなに感謝しなはれや〜。